カシオ計算機は、1996年7月に電子辞書「エクスワード」シリーズの販売を開始して以来、2009年11月末に国内累計販売台数2,000万台を達成したと発表した。

同社では、1981年より簡易型の電子事典を発売。1996年からはコンテンツや検索機能の大幅な強化を図り、新たに「エクスワード」のブランド名で、本格的に電子辞書の国内展開をスタートした。

「知る、聞く、学ぶに、歓びを。」をブランドコンセプトとする「エクスワード」より、1996年に発売された「XD-500」(左)と、16日に発表されたカラー液晶搭載モデル「XD-A10000」

さらに、1996年に英単語のネイティブ発音を搭載したのを皮切りに、2000年には手書き入力を、2003年にはコンテンツの追加機能を、2004年には学生のハードな使用に対応した堅牢設計を、2009年にはブックスタイルで読書ができる機能を備えるなど進化。

コンテンツ面も強化され、2001年に古語辞典を収録したのをはじめ、中国語やロシア語などの外国語辞典や、センター試験の英語リスニングテスト対策用教材などを収録している。このほか、2003年からは海外でも電子辞書を展開。現在では、中国・韓国・ドイツ・フランス・ロシアの他、スペイン語圏で販売しているという。

同社では、「今後も、機能やコンテンツの充実に一段と注力することで、知識を広げ教養を高めたい方々に役立つ製品の開発をすすめてまいります」としている。