日本ビクターは8日、HDDムービー「エブリオ」シリーズの新モデル「GZ-HD620」を発表した。発売は12月中旬を予定しており、価格はオープン。市場価格は11万円前後と予想される。

世界最小/最軽量のハイビジョンHDDムービー「GZ-HD620」。カラーはブラック/レッド/シルバーの3色が用意される

GZ-HD620は、GZ-HD300の後継となるフルハイビジョンムービー。従来機種よりもさらに小型化したボディは、53(W)×63(H)×115(D)mmとなり、HDD内蔵ハイビジョンムービーとしては世界最小。また、質量も270gと、こちらもHDD内蔵ハイビジョンムービーとしては世界最軽量を実現している。内蔵されているHDDの容量は120GBで、従来の2倍。ファイル形式はAVCHD方式(音声はDolby Digital 2ch)。ビットレート約24Mbps(VBR)のUXPモードから、約5Mbps(VBR)のEPモードまで4種類の記録モードを選択できる(1920×1080)。UXPモードを使用した場合、内蔵HDDに約11時間、EPモードでは約50時間の記録が可能だ。なお、撮影したムービーは、付属のアプリケーションによって、YouTubeの高画質モードにコンバート/アップロードが可能となっている。ムービー/静止画の記録は、内蔵HDDだけでなくmicro SDHCも利用可能だ。

レンズは、コニカミノルタ HDレンズを採用。従来モデルでは20倍だった光学ズームは30倍に伸ばされ(35mm換算で43.7mm~1,311mm)、より遠くの被写体も的確に捕らえることが可能となった。

また、新開発された、高感度な「B.S.I CMOSセンサー」を採用。同センサーは、裏面照射型で、サイズは1/4.1型。動画撮影時の有効画素数は116~138万画素となっている。また、従来は9ルックスだった最低被写体照度が4ルクスと、感度も大幅にアップした。

手ブレ補正の方式にも改良が加えられている。従来採用されていた電子式手ブレ補正に加えて、ワイド撮影時にのみ、使用可能な「アクティブモード」を搭載。動きながら撮影を行っても、ブレを補正することが可能となっている。