自転車で発電した電力を利用した「V2200 eco」のデモ。実用に耐えられる明るさで表示できていた

ベンキュージャパンは25日、液晶ディスプレイ4機種、プロジェクター7機種を発表。メディア向け説明会を開催した。

液晶ディスプレイは、フルHD(1,920×1,080)対応のLEDバックライト採用21.5型ワイド「V2200 eco」と24型ワイド「V2400 eco」、HDMI2系統を搭載した21.5型「E2220HD」と24型「E2420HD」が登場。オープン価格だが、V2200 ecoとE2220HDの店頭予想価格が23,800円前後、V2400 ecoとE2420HDが30,800円前後。9月上旬発売予定。

「MP626」(右前)、「MP515」(左前)、「MP777」(右後)、「MP772ST」(左後)。多彩なラインアップを展開

プロジェクターは、短焦点モデルとしてLAN端子搭載「MP772ST」「MP776ST」と、ズーム機能付き「MP515ST」の3機種、エントリークラス「MP515」「MP626」「MP670」、4,000ルーメンの高輝度で機能性にも優れた「MP777」を発表。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格はMP772STが99,800円前後、MP776STが188,000円前後、MP515STが69,800円前後、MP515が59,800円前後、MP626が83,800円前後、MP670が99,800円前後、MP777が188,000円前後。発売は、MP515が9月4日、MP515STが10月2日、そのほかの機種は10月上旬予定。

LEDバックライト採用のフルHD液晶「V2200 eco」「V2400 eco」

21.5型ワイドのV2200 eco、24型ワイドのV2400 ecoは、LEDを200個以上搭載。映像ソースによりバックライトを自動調整するDCR(Dynamic Contrast Ratio)でコントラスト比500万:1と、従来のディスプレイより高いコントラストになっているため、暗いシーンをより暗く、画像の細部を潰すことなく映し出せる。また、コントラスト強化、カラーマネージメント、シャープネス強化の3種類の画像補整エンジンで構成された「Senseye3」(センスアイ3)を搭載。6種類のモード(スタンダード、ムービー、フォト、sRGB、Game、Eco)を備え、Ecoモードなら輝度を抑えることで約30%消費電力を低減できる。

最大消費電力はV2200 ecoが24W、V2400 ecoが28Wと低消費電力化を実現。会場では自転車で発電した電力で液晶を表示させるデモンストレーションが行われていた。また、V2400 ecoとV2400Wの消費電力比較のデモも実施。アニメーションを表示させ、V2400 ecoが24W前後、V2400Wが42W前後と、V2400 ecoの低省電力をアピールしていた。このほか、再利用可能な部品で構成されているため、環境に優しい液晶ディスプレイであると説明していた。

「V2400 eco(写真左)」と「V2400W(写真右)」の消費電力を比較。画面の明るさは「V2400 eco」のほうが明るく見えるが、消費電力はLEDバックライトを使っているだけあり、「V2400W」の半分近くに抑えられている

V2200 ecoの仕様は、解像度1,920×1,080、アスペクト比16:9、視野角は170度/160度、チルト角-5度/20度。輝度は250cd/平方m、表示色数は約1,677万色。画素ピッチは0.248mm、コントラスト比は1000:1(DCR 500万:1)、応答速度は5ms。サイズはW516.2×H387.1×D173mm、重量約4kg。スピーカーはなし。入力端子としてミニD-sub15ピン×1とHDMI×1を備える。

V2400 ecoは、解像度1,920×1,080、アスペクト比16:9、視野角は170度/160度、チルト角-5度/20度。輝度は250cd/平方m、表示色数は約1,677万色。画素ピッチは0.276mm、コントラスト比は1000:1(DCR 500万:1)、応答速度は5ms。サイズはW579.4×H435.5×D181.2mm、重量約7.3kg。スピーカーはなし。入力端子としてミニD-sub15ピン×1とHDMI×1を搭載。

2系統HDMI採用のフルHD液晶「E2220HD」「E2420HD」

21.5型ワイドのE2220HD、24型ワイドのE2420HDは、アスペクト比16:9のパネルを採用したフルHD(1,920×1,080)液晶ディスプレイ。入力端子としてミニD-sub15ピン×1、DVI-D×1、HDMI×2を搭載し、スピーカーは1.5W×2とマルチメディア対応を強化した機種となっている。また、USB×4を搭載し、デスクトップ周りのUSB機器を手軽に接続できる。コントラスト比1000:1(DCR 50000:1)で画像補整技術「Senseye3」を搭載。応答速度は5msだが、「E2420HD」は独自の高速応答技術「AMA(アドバンスト・モーション・アクセルレータ)により中間階調域では2msの高速応答を実現している。

E2220HDの仕様は、解像度1,920×1,080、アスペクト比16:9、視野角は170度/160度、チルト角-5度/20度。輝度は300cd/平方m、表示色数は約1,677万色。画素ピッチは0.248mm、コントラスト比は1000:1(DCR 50000:1)、応答速度は5ms。サイズはW582.6×H451×D197.4mm、重量約4.8kg。スピーカーは1.5W×2。インタフェースとしてUSB×4、オーディオ入力、ヘッドフォン端子、ミニD-sub15ピン×1とHDMI×2、DVI-D×1を備える。

E2420HDの仕様は、解像度1,920×1,080、アスペクト比16:9、視野角は170度/160度、チルト角-5度/20度。輝度は300cd/平方m、表示色数は約1,677万色。画素ピッチは0.276mm、コントラスト比は1000:1(DCR 50000:1)、応答速度は5ms/2ms(GTG)。サイズはW581.9×H439.7×D179mm、重量約6kg。スピーカーは1.5W×2。インタフェースとしてUSB×4、オーディオ入力、ヘッドフォン端子、ミニD-sub15ピン×1とHDMI×2、DVI-D×1を備える。

10月以降発表予定の製品も参考出品

このほか、参考出品モデルとして27型「M2700HDS」、19型「G920WL」、18.5型「G922HDL」を展示。「M2700HDS」はHDMI×2、Sビデオ、コンポーネント入力端子と2.5W×4のスピーカーを持つマルチメディアモデル。「G920WL」はコントラスト比がDCR 500万:1を実現したLEDバックライトモデル、「G922HDL」はコントラスト比がDCR 200万:1を実現したLEDバックライトモデルで、10月以降に発表されるとのこと。

参考出品されていた「M2700HDS」。27型で、HDMI、Sビデオ、コンポーネントほか、2.5W×4のスピーカーを採用

参考出展の「G920WL」はLEDバックライト搭載モデル。コントラスト比はDCR 500万:1を実現している

参考出展の「G922HDL」もバックライト搭載モデル。こちらはコントラスト比がDCR 200万:1

「E2420HD」は、中間階調域で応答速度2msを実現