アイギークは28日、Windows向けのデータ復元ソフト「Data Rescue PC」ダウンロード版の販売を同社Webサイト上で開始した。パッケージ版は年内の販売を予定している。ダウンロード版の価格が8,925円、パッケージ版が11,025円となる。対応OSは、Windows XP / Vista。なおCDブートからの起動の場合は、MS-DOS / 3.x / 95 / 98 / ME / NT / 2000 / 2003にも対応する。同社Webサイトでは、体験版の配布も行っている。

また、ソフトは法人向けライセンスにも対応し、8月6日よりライセンス版の出荷も開始される。法人向けライセンスには、同一拠点内無制限ライセンス版「ITライセンス版」(価格29,400円)、Mac版の「Data Rescue II」を組み合わせた同一拠点内無制限ライセンス版「コンボライセンス版」(価格40,950円)がラインナップに揃えられる。

同社は、「Data Rescue II」などMac用のデータ復元ソフトで知られ、米国国土安全保障省などでの採用実績もある。今回発売された「Data Rescue PC」は、同社データ復元ソフトのWindows市場への投入製品となる。

ソフトは、内蔵/外付けHDD、USBメモリやSDカードなどPCに接続されたすべてのディスクを対象に削除、初期化したデータを復元。初期化ディスクの復旧には、異なるパラメータやファイルシステムに設定された場合などにも対応する。

ディレクトリとファイルシステムのメタデータを復旧し、ファイルを検出する「クイックスキャン」と、ファイルの中身をスキャンしてデータブロックからファイルを再構築、NTFSからFAT、FATからHFS+など異なるボリューム形式にフォーマットされたディスクにも対応する「ディープスキャン」の2つのスキャン方法を搭載。リカバリ作業前にダメージディスクのデータをバイトごとの正確なコピーを行える「クローンディスク作成機能」、ネットワークディスクへのファイル復元などの機能も備える。

なお、同社デイビッド L. スミス社長からは、製品の発売に関して以下のようなメッセージを発表している。

「このたび、日本のウィンドウズ市場にData Rescueシリーズを紹介できることになり、大変うれしく思います。Data Rescue PCの投入により、マッキントッシュユーザーだけでなくウィンドウズユーザーにも、高度なデータ復旧技術を提供できることになりました。Data Rescue PCを使用することによりユーザーは、簡単な操作でプロ仕様のデータ復元ソリューションを実現することができます。わたしたちはData Rescue PCが、ウィンドウズ向けデータ復元ソフト分野において最善の製品になると確信しています」

シンプルで操作しやすいユーザーインタフェース

パーティションやドライブを選択し、ボタンをクリックするだけウィザードも搭載