今回は名前編の最終回です。[新しい名前]ダイアログを使って名前を付ける方法と[名前の管理]ダイアログで名前の編集や削除をする方法を紹介します。
注意:本稿ではWindows Vista環境にてMicrosoft Office Excel 2007の動作確認を行っています。
「名前」を付けられる対象と「名前」を付ける方法を前々回、前回も紹介しましたが、Excelでは次の対象に名前を付けてその意味をわかりやすくすることができます。
- セル
- セル範囲
- 隣接しないセル範囲
- 定数
- 数式
- Excelテーブル
わかりやすい名前を付けておけば、複数人でワークシートを使う場合に便利ですし、作成した本人でも時間が経てば意味を忘れてしまうことはよくありますから、その時に思い出すヒントにもなるはずです。 上記の対象に名前を付ける(名前を定義する)には次の3つの方法があります。
- [名前]ボックスを使う
- 既にセルに入力されている文字列を使う
- [新しい名前]ダイアログボックスを使う
前々回は「セル」「セル範囲」「隣接しないセル範囲」に、[名前]ボックスを使って名前を付ける方法と名前の活用法を、前回は「セル」「セル範囲」に対して「既にセルに入力されている文字列を使って名前を付ける」方法を紹介しました。今回は[新しい名前]ダイアログボックスを使って名前を付ける方法を取り上げます。この方法なら上記のどの対象にも名前を付けることができます。
「セル」「セル範囲」「隣接しないセル範囲」に名前を付ける
「セル」「セル範囲」「隣接しないセル範囲」に[新しい名前]ダイアログを使って名前を付けるには、次の手順で操作します。
- 名前を付けたい「セル」、「セル範囲」または「隣接しないセル範囲」を選択状態にする(図1)
- リボンを[数式]タブに切り替える(図2)
- [定義された名前]グループの中にある[名前の定義]コマンドをクリックする(図3)
- 「新しい名前」ダイアログが開く(図4)
- 自動的に「名前」が入力されているので、必要ならば書き換える(図4)
- 「OK」ボタンを押す(図4)
「新しい名前」ダイアログの「名前」欄に自動的に入力される名前は、名前を付ける対象の種類によって違う選ばれ方になります。
- セル・・・・・・・・・・そのセルに入力されている文字列
- セル範囲・・・・・・・・最初に選択したセルに入力されている文字列(図5)
- 隣接しないセル範囲・・・最後に選択したセルに入力されている文字列(図4)
名前になるべきセルに文字列が入力されていない(空欄、文字列以外)場合は空欄になります。
図2 「数式」タブをクリックしてリボンを「数式」に切り替えます |
図3 [定義された名前]グループの中にある[名前の定義]コマンドをクリックします |
図4 「新し名前」ダイアログが開きます。自動的に「理科」(最後に選んだE3)が「名前」欄に入っています。「OK」ボタンを押します。これで名前が付きました |
図5 「月」からドラッグして「金」までを選んだ「セル範囲」の場合、自動的に入力される名前は「最初」のセルである「月」になります |