パナソニックは4日、「新・ビエラ」シリーズの地上デジタルハイビジョン液晶テレビ「TH-L17F1」を発表した。発売は3月20日で、価格はオープン。市場価格は9万円前後と予想される。

ダイバーシティアンテナを4基内蔵したセカンドテレビ「TH-L17F1」。本体サイズも小さく、置き場所を選ばない

TH-L17F1は、寝室やダイニングなどで使う2台目以降のセカンドテレビとしての形を追求した製品。同社で調査したところ、2台目以降のテレビの導入に際して、設置したい部屋にアンテナコンセントがない、あるいは位置が遠いといった問題を抱えているというケースが5割近くもあったそうだ。

4基のダイバーシティアンテナを4基内蔵したことにより、アンテナコンセントの無い場所でも、地上デジタル放送が視聴できる。また、電波の状況が悪い場合には、ワンセグ放送に切り替えることも可能となっている。このダイバーシティアンテナは、アナログ電波の受信のように、単純に受信感度のよいものに代えたというわけではない。昨年2月に発売した世界初の4チューナー×4アンテナ採用「Strada」シリーズの車載用デジタルチューナー「TU-DTX300」のノウハウを応用している。これは、4本のアンテナで受信した信号に、信号の強度によって順位付けを行い、それらを合成するという方法。今回発表されたTH-L17F1も、TU-DTX300と同様の処理を行っており、より精細な映像を実現したとのことだ。

アンテナだけでなく、光源にLEDをエッジライトとして採用することで、薄型化も実現。設置場所の自由度も高くなっている。なお、スタンドの設置サイズは、B5判以下。

なお、小型ではあるが「ビエラにリンク」によって、レコーダやパーソナルファクシミリ、センサーカメラなどさまざまな機器との連携が可能だ。ただし、DLNAには対応していないため、離れた部屋からDIGAシリーズに録画されている番組を試聴することはできない。

主な仕様
サイズ 430(W)×390(H)×174(D)mm(スタンド込み)
質量 約5.0kg(スタンド込み)
使用パネル 17V型:1366×768画素:IPS
入力端子 HDMI×1/ビデオ入力×1