米NVIDIAは2月11日 (現地時間)、「NVIDIA ION」のCertified for Windows Vista取得を発表した。「IONとプレミア版のWindows Vistaの組み合わせにより、スモールフォームファクタのノートブックとデスクトップにおいて初めて、リッチなメディア機能とフルグラフィックス・サポートを得られる」と同社はアピールしている。

IONは、DirectX 10対応のグラフィックスを統合したチップセット(mGPU)「GeForce 9400M G」で、IntelのAtomプロセッサをサポートする小型プラットフォームだ。高水準な3D性能、1080pのHDビデオ再生などを武器に、ミニノートやネットブック、ネットトップなどの小型・低価格カテゴリにNVIDIAのmGPUを浸透させるのを狙う。NVIDIAによると、IONベースのPCはAero GlassやFlip3Dを含むWindows Vistaのプレミア機能をサポート可能で、MicrosoftはWindows Vista Home Premium向けWHQLドライバ認証プログラムでIONを承認した。

今日のネットブック市場では、AtomとIntelのチップセットの組み合わせで実現する"低価格"がユーザーに受け入れられている。そのためパフォーマンスを武器とするIONプラットフォームが、どの程度の低価格を実現できるかが注目点となっている。発表の中でNVIDIAは、「2009年夏までにION搭載製品を市場に送り出すために、Microsoft、PCメーカー、ソフトウエア開発者、Windowsパートナーとの協力を進めている。IONベースのミニノート、コンパクトデスクトップは、業界トップのパフォーマンスを299ドル程度からという価格帯で実現する」としている。