i-mate製Windows Mobileスマートフォンの日本市場投入を発表した日本通信は、4日にマイクロソフトが開催したWindows Mobile開発者事務局の設立発表会で、「i-mate Ultimate 8502」の実機を展示した。
Ultimate 8502は、2.6インチQVGA(240×320ドット)タッチパネル液晶を搭載したスマートフォンで、OSにはWindows Mobile 6.1 Professionalを採用している。「X02HT」や「BlackBerry Bold」などと同じく本体前面に小型のQWERTYキーボードを搭載しているが、それらの機種よりもスリムな幅55mmのボディとなっているのが特徴。
日本通信がMVNOとして提供する通信サービスや、端末の遠隔管理が可能なi-mateの独自システム「i-Q ソリューション」などと組み合わせ、法人向けに販売を行う。SIMロックはかけられていないので、技術的にはNTTドコモおよびソフトバンクモバイルのSIMカードを装着しても動作するという。
この日は、同じくWindows Mobile 6.1 Professional搭載のスマートフォンとして、GIGABYTE Communications製の「Gsmart MS820」、Quanta Computer製の「RLG」、Shanghai Simcom製の「U1」が展示された。3機種もW-CDMA方式に対応し、日本のネットワークにも対応可能な製品だが、具体的な販売予定があるわけではなく、国内での技術基準適合証明なども取得していない。
日本通信では、海外のスマートフォンメーカーが日本市場への進出を考える場合、i-mateの例と同様に支援する用意があり、今回はそれを示すための展示だという。また、その場合もSIMフリーで提供する方針で、ユーザーが端末、ネットワーク、サービスを自ら選択して組み合わせることが可能な、自由な通信市場を作っていきたいとしている。