バッチ処理のためのコマンド

コマンドプロンプトから、キーボードで直接コマンドを入力するスタイルでは滅多に使われないコマンドがいくつかあります。入力したパラメータを、そのまま表示するechoコマンドなどもその1つですが、コマンドプロンプトのタイトルバーのテキストを変更したり、テキストの色を変更したりするコマンドも用意されています。こうしたコマンドは、バッチファイルで使用することで、バッチ処理のちょっとした演出などに応用できます。本質的な処理の役には立ちませんが、知っておけば味付け程度にはなるはずです

バッチファイルの作り方については、「ゼロからはじめるバッチプログラミング - コマンドの魅力を再確認」のバッチファイルの項を参照してください。

タイトルの変更

コマンドプロンプトのウィンドウのタイトルバーに表示されている「コマンド プロンプト」というタイトルをtitleコマンドで変更できます。バッチファイルによって起動されるコマンドプロンプトに、バッチ処理に関連するタイトルを付けることができます。TITLEコマンドは、パラメータに変更するタイトルの文字列を指定します。

title 文字列

パラメータに指定した文字列が、そのままコマンドプロンプトのタイトルバーに表示されます。繰り返し使って、任意のタイミングで何度もtitleコマンドでタイトルバーのテキストを変更できます。バッチファイルの状態や、処理の内容を利用者に通知する場の1つとして応用できます。

Sample01

@echo off
echo タイトルバーに表示されているテキストを変更します
pause
title のヮの
echo 変更されました
pause

実行結果

Sample01の実行結果

Sample01は、titleコマンドを使ってコマンドプロンプトのタイトルバーに表示されるテキストを変更しています。