ソフトバンクモバイルは17日、JTBワールドバケーションズと共同で、海外渡航者向け専用アプリケーションソフトを搭載した「ルックJTB たびケータイ」を開発したと発表した。海外旅行パッケージツアー「ルックJTB」の利用者向けに携帯電話レンタルサービスとして提供する。サービス開始は4月1日からで、端末のレンタル料は無料だが、通話料、パケット通信料は別途必要で、端末返却後にクレジットカードでの精算となる。
「812SH」(シャープ製)をベースに、旅行会社ならではの機能やサービスに対応した、海外渡航者向けレンタル用端末。ルックJTBが監修する旅行者に便利な専用アプリケーションソフトをあらかじめ搭載する。
海外滞在中に何でも相談できるコールセンターの電話番号があらかじめ登録されており、該当コールセンターに通話料無料で発信きる「べんり電話帳」、グルメ情報やスパ(温泉施設)情報などが閲覧可能な「ガイドブック」機能、簡単な操作で写真付きメールを送信できる「かんたん写メール」機能、現地の通貨を簡単に日本円に換算できる「通貨換算」機能、旅行先の現地時刻と日本時刻を簡単に確認できる「世界時計」機能のほか、現地で、事件・災害などの非常時に携帯メ-ルで素早く安否確認を行うことができる「双方向性・メール配信システム」を搭載する。
レンタルの受付はルックJTB店頭やインターネット上で行うほか、ツアー日程表に同封される申込書を郵送することでも申し込みできる。また、成田国際空港第1・第2ターミナル、羽田空港国際線ターミナル、中部国際空港、関西国際空港、新千歳空港、福岡空港国際線ターミナルで当日でも申し込みが可能だが、端末数に限りがある。端末の受け取り・返却は、上記の空港のソフトバンク海外レンタルカウンターか、宅配(有料)で行う。ただし、旅行先がハワイの場合は、現地(ホノルル国際空港、‘OLI‘OLIパークなど)での受け取り・返却となる。
JTBワールドバケーションズは、専用アプリケーションソフトを改修することで、機能のバージョンアップを容易に行えることから、ユーザーのニーズに合ったサービスの提供が可能だとしている。今後、単なる携帯電話の貸し出しとは一線を画した、厳選した高付加価値サービスを提供していくという。