DivXは12月13日、PCに保存しているビデオ、音楽、写真といった各種コンテンツを家庭用テレビで楽しめるメディアプラットフォーム「DivX Connected」を発表した。

発表会では、DivX共同創設者のジェローム・ゲジ・ロタ氏が「DivX Connected」のデモンストレーションを実施。PC上にあるコンテンツ以外に、DivXが持つインターネット上のコンテンツ配信サービス「Stage 6」などにも対応している。

DivXの概要を説明するDivX, Inc.日本代表大沢幸弘氏

「DivX Connected」を紹介するジェローム・ゲジ・ロタ氏

DivX Connectedは、使いやすさを重視したメニュー画面をGUIとして採用し、リモコンで簡単に操作できるようにしている。たとえば音楽であれば、メニュー画面から「ミュージック」→「アーティスト」→「アルバム」→「楽曲」と選択し、再生をクリックすることで音楽が再生できる。もちろん、アルバムのジャケットも表示可能なうえ、設定を変えれば「ジャンル」や「ファイル名」から楽曲を選択可能。音楽を再生しながら、写真表示や、スライドショー再生させることもできる。

また、多くのデジタルカメラはテレビに接続できてもハイビジョンに対応していないものが多いが、「DivX Connected」はハイビジョン対応のため、高精細な画質で家庭用テレビに表示できる。ビデオもメニューから選ぶことで再生可能。選択時にはビデオの簡単な説明を表示させられる。ビデオは最大5.1chの音声に対応するため、ホームシアターも実現できる。

「Stage 6」を利用したビデオ配信では、ストリーミングにも、ダウンロードにも対応。ネットワークの帯域にあわせたビデオ再生が可能。ビデオはレジューム再生に対応しているため、途中まで見たビデオを続きから再生することもできる。

またプラグインに対応するため、後から機能を追加可能。DivXはすでにプラグインを公開しており、ダウンロードしてダブルクリックするだけで「DivX Connected」に新しい機能を追加できる。デモ機では、テレビショッピングのジャパネットたかた、Flicker Tags Browser、Google Maps、National Geographicなどがインストールされ、リモコンだけで操作できる。これは、「DivX Connected」に「Firefox」をベースにしたブラウザを取り入れることで実現している。

プラグイン機能を使ってさまざまなコンテンツを入手可能

写真だとこのようにサムネイル表示されるため選びやすい

Google Mapsを表示させたところ。高画質の画像を画面いっぱいに表示できる

このように、「DivX Connected」はオープンな環境を意識した設計を行っているため、ユーザーはプラグインの機能を使って自由にコンテンツを追加できるようにしている。この「DivX Connected」は、DVDレコーダーやセットトップボックスをはじめ、さまざまな機器向けにすでにライセンス提供が可能となっている。搭載する場合、メニュー画面は各メーカーがカスタマイズできる。

このほか、会場ではDivXの技術を採用した家電機器を展示。DivXではチップメーカーと連携を取っているため、すでに多くのチップがDivX対応となっている。このように技術的なハードルを下げることで、DivX製品を開発しやすくしているとのことだ。

会場には多くのDivX対応機が並べられた