仏Ulteoは11日(現地時間)、OpenOffice.orgベースのWebアプリサービス「Ulteo online desktop」の提供を開始した。当面は欧州および北米在住者を対象に15,000名の希望者を募り、βテストを行う。サービスの利用には、JavaScriptおよびSun JRE 1.4以降に対応したWebブラウザが必要。

Ulteo online desktopは、オープンソースのオフィススイート「OpenOffice.org」の各種機能を、Webブラウザを介して利用するサービス。OpenOffice.org 2.3.0をベースに、JavaおよびJavaScriptを利用して実装されている。ユーザはアプリケーションを実行する必要はなく、対応するWebブラウザとアカウントを用意するだけで利用できる。

オフィススイートとしての機能はOpenOffice.org 2.3.0に準ずるが、表示速度および操作レスポンスはローカルで動作するOpenOffice.orgに劣後する。ローカルファイルを直接開けない、日本語入力に対応していないなど課題も多い。

独自の機能としては、ローカルとファイルのアップ / ダウンロードを行う「Transfer files」、他のメンバーにメールで招待状を送り、リアルタイムに同一の文書を編集するコラボレーション機能「Share desktop」がある。ブログなどの記事にUlteo online desktopで作成した文書へリンクを張る機能も、近日中に追加される予定とのこと。

サポートされるWebブラウザは、Firefox 1.5以降、Internet Explorer 6 / 7、およびSafari。Ubuntu Linux (v7.04 / 7.10) のユーザに対しては、互換性の問題からSun Java Plugin (SunJRE)の使用が呼びかけられている。

日本語の表示はできるが入力は不可

プレゼンテーションやワープロも利用できる