米Brevisys Technologies傘下のdeedaは、ダイヤルキーパッドを装備せず、液晶タッチパネルのみで操作する携帯電話「Pi」の開発を進めている。設定価格などの詳細は明らかにされていないものの、今夏の発売が予定される。

Pi

WVGA(800×480ピクセル)表示の3.6型タッチパネル液晶を装備するPiは、GSM通信方式の携帯電話機能に加えて、Bluetooth、Wi-Fi、VoIP、デジタルビデオ、デジタルカメラ、Firefox、AAC/MP3/Real Audio/WAV/WMAフォーマットなどに対応した音楽プレイヤー、AVI / MPEG-4 / Real Videoフォーマットなどに対応した動画プレイヤーを標準搭載する、高性能なモバイル端末に仕上げられるという。

マルチメディアプレイヤー機能も充実している

Piの最大の特徴の1つに、ホームページとなる"deeda.com"へアクセスして、自分専用のSNSコミュニティの全情報をリアルタイムに入手できる点が挙げられている。いつでも友人からのメッセージを受け取れるほか、登録している友人が画像や動画をアップするなど、何らかの更新情報があれば瞬時に通知され、すぐにマルチメディアプレイヤー機能で再生してコメントを送信可能。また、RSS機能などを利用して、お気に入りのWebサイトの最新情報も逃すことなく入手できるという。

SNSにおけるリアルタイムコミュニケーション機能の強化が大きな特徴

すでに同社は、PiのDEEDA MOS-OSが、Linuxベースのオープンソースプラットフォームであることを利用して、deeda.com上の対応コンテンツやサービスの開発を広く募集しているほか、メイン画面などで表示されるWidgetの充実も目指すとのこと。また、Piのデザインやプラットフォームの開発は、競合製品となる米Appleの「iPhone」や韓国LG電子の「Prada Phone」よりも先にスタートしたと主張しており、すでに数々の特許申請も行われていることを明らかにしている。

なお、Piよりも低価格なモデルとして、携帯電話機能を搭載しない「Menx」や、携帯電話およびデジタルカメラ/ビデオ機能を搭載しない「Kiku」の発売も、同時に予定されている。

Menx

Kiku