マネーフォワードは8月4日、「マネーフォワード クラウド連結会計」における「連結科目の変換」において、OpenAIのAIサービスの活用を開始した。これにより、グループ会社の利用言語を問わず、あらゆる勘定科目に対して、連結科目の自動提案が可能となるほか、グループ各社の科目に表記ゆれなどがある場合でも連結科目が自動で提案されるため、連結科目のデータ登録を効率化することができるという。

  • 自動提案のイメージ

    自動提案のイメージ

マネーフォワード クラウド連結会計は、グループ経営における連結決算の業務をクラウド上で実行できる連結会計システム。グループ各社のデータ収集やファイル管理を効率化し、経営状況をリアルタイムに可視化できる。

連結決算業務は、グループ各社の個別財務諸表データを収集し、勘定科目を連結の統一科目に修正する必要があり、マネーフォワード クラウド連結会計ではこれまでもExcelファイル、または連携サービスから連結パッケージのデータを取り込み、グループ各社の勘定科目を連結科目に変換できる機能を提供してきた。

取り込んだ勘定科目の情報や、過去のインポート時の変換設定をもとに、変換先の統一科目が自動で提案されるため、手間なくデータ登録を行うことを可能としている。

従来、取り込んだ勘定科目名が連結科目名(日、英)と完全一致している場合にのみ連結科目が自動提案されていたため、非英語圏などの他言語の変換には、手運用による確認や修正が必要となっていた。

今回、OpenAIのAIサービスを利用することで、多言語や表記ゆれを含むすべての勘定科目に対して、連結科目の自動提案が可能になる。対象はマネーフォワード クラウド連結会計を「連結担当者」または「グループ会社担当者」権限で利用中のユーザーとなる。