NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は6月21日、大林組の協力の下、屋外用ドローンポート「Skydio Dock for X2」を用いて、遠隔監視下で自律飛行型ドローンの「カテゴリーⅡ」での飛行場所を特定した補助者なし目視外飛行を実施し、屋外建設現場の自動巡回を行う実証実験に成功したと発表した。

  • 左から、屋外用ドローンポートからのドローンの離発着の様子、遠隔から飛行状況を監視している様子

「カテゴリーⅡ」では、国土交通省への飛行の申請を実施して承認を得ることで、第三者の立ち入りを制限することを条件として、無人航空機の飛行が可能。

今回の実証実験は、建設現場におけるドローン利用に関する課題を解決し、ドローン活用による現場の生産性向上を推進することを目的とした行われた。

具体的には、NTT Comが屋外の建設現場において早期にドローンの遠隔操作による巡回ソリューションとして提供開始できるよう、実運用を見据え、技術的な実証および法令を遵守した運用上の実証の両面を実施。これにより、ドローンを活用した屋外建設現場での進捗管理業務をより効率化できる可能性が確認できたという。

技術的な実証としては、屋外用ドローンポート「Skydio Dock for X2」を国内で初めて活用し屋外におけるドローンの自動離着陸および自動給電を行ったほか、補助者なし目視外飛行を実現するための手段の一つとして運用面の安全対策に加えてインターネットを介しての遠隔監視を実施した。

また、GPSとVision、2つの制御技術を使い分け、橋梁下などGPSが届かない部分はVisionをベースとして自動飛行・撮影した。

今後は取得したデータの解析まで含めたソリューションとしての提供開始に向け準備を進めていくという。