大賞候補はグッドデザイン金賞に

「グッドデザイン大賞候補」となっていたそのほかの作品5件(グッドデザイン金賞受賞)は以下の通り。

乾電池関連製品 [MaBeee(マビー)](ノバルス)岡部顕宏

乾電池で動く製品を、スマートフォンを使ってコントロールできるようになるIoT製品。スマートフォンを振る、傾ける、声を出すなどのアクションに応じて、電車のおもちゃを速く走らせたり、ぬいぐるみや工作ロボットを動かしたり、タイマー機能で歯みがきの時間を知らせたり、といった操作が可能となる。

単3電池サイズのMaBeeeの中に市販の単4電池を入れ、乾電池駆動製品の中に装着して専用アプリとつなぐことでおもちゃと組み合わせて遊んだり、知育に活用したり、ホームエンタテインメントに利用したり、幅広い場面で使用できる。

トラクター [YT3シリーズ](ヤンマー)

「YT3シリーズ」は日本の農業の新しい姿を提案するトラクター。作業の美しい仕上がりや、ゆとりを感じられる快適性、優れた操作性と作業性、所有する喜びを感じられるデザインなど、次世代の農業者を支え、より効率よく快適に、農業にさらなる夢と誇りをとの思いを込めて開発された。

賃貸共同住宅 [ホシノタニ団地](小田急電鉄)

人と人、人とまちがつながる 街にひらかれた「こどもたちの駅前広場」。座間駅前に所在する昭和40年代築の小田急電鉄の社宅を一般賃貸住宅と市営住宅ほか公益に資する複合施設として再生。4棟の建物のうち2棟を一般賃貸住宅、他の2棟を座間市に対して市営住宅として一括賃貸に。1階部分には市営の子育て支援施設と民間企業の運営によるカフェを誘致し、敷地全体は街の人々のために地域に開放され、その中に貸し菜園、ドッグラン等が設けられている。

本 [東京防災](東京都総務局総合防災部、 電通)

『東京防災』は、すべての東京都民の災害対応力向上を目指して東京都が配布した「完全東京仕様の防災ブック」。B6サイズ・340ページの本に、地域別の防災MAPなどを付け、2015年9月1日(防災の日)に都内に配布された。

大きな特徴は、都とクリエイターが密接に連携して作り上げたこと。計算されたデザインや斬新な編集方針によって、かつてない「読みたくなる防災ブック」となった。全国で話題になり、異例の増刷・発売も。日本中の防災意識の向上に大きく貢献した。

ロボット・プログラミング学習キット [KOOV (TM)(クーブ)](ソニー・グローバルエデュケーション)

ブロックで自由なかたちをつくり、プログラミングによってさまざまな動きを与えて遊ぶロボット・プログラミング学習キット。

難しいイメージのあるコンピュータープログラミングを、ブロックによるロボット制作を通じて誰でも楽しく学習できる各種サービスや、拡張性の高い電子パーツ、オンラインサービスによる学びや交流を提供することで、価値観が多様化する社会において一人ひとりの個性を表現できるプロダクトになっている。

そのほか「グッドデザイン金賞受賞」は全19件が決定。また、「グッドデザイン特別賞」(全19件)には未来づくりバルーン型マルチコプター バルーンカム(パナソニック)、[地域づくり]ゴミ袋ジャックオーランタン型のゴミ袋(電通)などが選出された。

バルーン型マルチコプター バルーンカム

ゴミ袋ジャックオーランタン型のゴミ袋

さらに、「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」(全28件)には化粧石鹸 化粧石鹸カウブランド赤箱/化粧石鹸カウブランド青箱(牛乳石鹸共進社)、飴菓子 ボンタンアメ(セイカ食品)などが受賞した。

受賞作品は今日から11月3日まで六本木ミッドタウンや渋谷ヒカリエなどで公開される。