店舗予約もLINEでスムーズに

LINE Messaging APIではサードパーティ製のボットプログラムと、LINE側のボットプラットフォームを接続するための手続きを規定するとともに、以下の3つの新機能を用意した。

  • グループ対応

  • 新しい3種類のメッセージタイプ(カルーセル、コンファーム、ボタン)を追加

  • リプライ/プッシュ

また、ボットが能動的に発信する情報を「プッシュメッセージ」、ユーザーの入力に対する反応を「リプライメッセージ」と区分し、LINE@の無償アカウントではプッシュを使えなくすることで、アカウントの差別化も実現している。

LINEのグループにボットを招待できるようになった。むしろこれまでできなかったのが意外にも思われる

グループ対応については、従来は翻訳ボットなど限られた種類のボットしかグループに参加できなかったものが、さまざまなタイプのボットがグループ内に参加できる。店の予約ボットアカウントなどをグループ内に呼び出し、グループみんなで選び合えるようになったわけだ。

新たなメッセージ表示が変えること

実際の利用ベースにおいては新しいメッセージタイプの登場が大きい。「カルーセル」は画像などを含めた複数の選択肢を左右にスライドして選択できるメッセージタイプで、「コンファーム」は「YES/NO」を選択できるもの、「ボタン」は複数の選択肢を提示するタイプのメッセージになる。

左から「カルーセル」「コンファーム」「ボタン」。検索サービスなどでは情報量も多いカルーセルの出番が増えてくるだろう

これを実際のサービスに当てはめると、「この近所の料理店」と検索ボットに送ると、周辺の料理店の情報をカルーセルで5件ずつ表示してくれる。さらに「次の5件」「前の5件」などの選択肢をボタンで送信し、店が決まったら「ここで予約しますか?」というメッセージをコンファームで送信すれば、そのまま予約できる。

これを従来のLINEで行おうとすると、一度ブラウザなどに移動して店を検索したあと、1件ずつ店の情報を確認し、めぼしいものをグループ内にコピー&ペーストして検討。店が決まったら再度ブラウザに移動する必要があった。それが、LINEの中ですべてこなせるようになるわけだ。