シェラトンの顧客層

「8年前は平均滞在日数が1.2泊だったのが、今年度のここまでの数字だと1.4泊になっている」(長田氏)。泊数が増加した背景には、先に述べたような外国人観光客が増加したことが挙げられる。彼らは、国内から来る客と比べて滞在日数が長い傾向があるからだ。同ホテルに宿泊する外国人観光客は「平均的に3泊はする」(長田氏)という。

一方で相変わらず大多数を占めるのは、国内からのディズニー客だ。中でも家族連れが多い。国内からの客は大体、朝早く舞浜に到着してそのままチェックイン。一日遊び倒してホテルに戻る。次の日も朝早くに朝食をすませ、ディズニーで遊んでそのまま帰る。1泊2日の忙しい旅行だ。こういった家族連れも最近は3世代家族で来る客が増えているという。さらには、女子会、子育てを終えたシニアカップル、都会から近いリゾートということで来る客、健康志向の客など、客層は多様化している。

“いかに長くホテルに滞在してもらうか”がキモ

犬同伴者は専用の入り口がある

「愛犬と一緒に旅行をしたい」という顧客ニーズが高いことから、舞浜エリアで初めてドッグラウンジを併設した「ドッグ・ラバーズ・スイートat トーキョーベイ」が32室オープンする。客室を完全に分離しているので、ほかの客の目を気にする必要がなく、さらに追加料金なしでシャンプーやトリミングサービスを受けられる。 さらには、ハイクラスの専用ラウンジを最上階に設け、海を眺めながらゆっくり時間を過ごせる。より長くホテルに滞在してもらう工夫をほかにも用意しているという。

舞浜エリアホテル事業の将来

「舞浜エリアなどでは、ホテル建設が進んでいて、ここ1~2年の間に1万室を超えるでしょう」。会見でこう述べた長田氏。ディズニーそのものも大型の投資をしていることもあり、「地域全体が活性化されるのでは」と期待をこめた。シェラトンの広報によると、エリア全体で1万室を超えてもなお需要は高くあり、2020年東京五輪後も拡大傾向は続くとみているという。

こういった宿泊施設の過不足には地域格差があるのが現状で、地方によっては供給過多になる恐れもある。ただ、11都府県においては引き続き宿泊施設確保に向けた動きが求められるといえよう。