ダッソー・システムズ(ダッソー)は3月23日、風力発電設備大手のヴェスタスが製造オペレーション管理にダッソーのソリューションである「サステナブル・ウィンド・タービン」を採用したと発表した。

3Dエクスペリエンス・プラットフォームを基盤とする「サステナブル・ウィンド・タービン」では、DELMIA Aprisoアプリケーションを活用し、グローバルなコラボレーション環境下で複数の専門領域を横断し情報を統合するための、エンジニアリング、製造およびプロジェクト管理機能を提供する。これにより、生産開始前に自社の製造プロセスをバーチャル環境で計画、検証できるため、より質の高い製品づくりや、目標とする生産スループットを確保しながら、生産コスト、製造現場での遅延、製造上の課題等を最小限に抑えられるとしている。

世界各地に製造施設を展開しているヴェスタスは同ソリューションの導入により、同社の製造オペレーションをリアルタイムに可視化・管理し、現行のERPシステムとセキュアに統合できる、統一デジタル・ソリューションを全社規模で展開することができる。また、風力タービンの製造現場だけでなく、品質、倉庫、保守、労務、サプライチェーンなどで、そこに関わる人、プロセス、設備、工具、マテリアル、さらにプロセスを調整し、同期させることが可能となるという。

ヴェスタスは、「3Dエクスペリエンス・プラットフォームによって、当社は製造オペレーション管理を、包括的なアプローチに基づき変革できます。我々は事業効率を向上し、現地基準への適応力を高め、持続可能なソリューションを各地域で構築できます」とコメントしている。