東京都現代美術館、日本経済新聞社は、アーティスト・吉岡徳仁の個展「吉岡徳仁-クリスタライズ」を開催する。開催期間は10月3日~2014年1月19日(月曜、ただし祝日の場合は翌火曜、12月28日~1月1日は休館)、開館時間は10:00~18:00。会場は東京都・清澄白河の東京都現代美術館。入場料は一般1,100円、大学生・65歳以上800円、中高生600円、小学生以下は無料。

東京都現代美術館で、アーティスト・吉岡徳仁(画像右)の個展「吉岡徳仁-クリスタライズ」が開催される

同展は、アート、デザイン、建築など幅広い領域において自由な着想と実験的な創作から生まれる作品により、国内外で高く評価されている吉岡徳仁の過去最大規模の個展。「Crystallize」というテーマのもと、大規模なインスタレーションをはじめ、結晶絵画、結晶化した薔薇の彫刻「Rose」など日本では初公開となる作品や新作を含むその作品世界を、包括的に概観できる初めての機会となる。今回紹介される「Crystallized project」は2007年にスタートしたもので、これまでにクリスタルの椅子「VENUS ― Natural Crystal chair」などを発表。自然がつくり出す「偶然の美しさ」を引き出したインパクトのあるビジュアルとともに、その神秘性や存在感で世界の注目を集めている。

そのほか、音楽を聴かせながら結晶化させた絵画「白鳥の湖」、7つの糸から生み出される椅子「蜘蛛の糸」などの新作や、500本ものクリスタルプリズムでつくられた高さ9メートルの建築「虹の教会」などの代表作が展示され、吉岡のひとつの到達点でもある「光」によって表現される大規模な作品空間が出現する。

なお、吉岡徳仁は1967年生まれ、佐賀県出身のアーティスト。1986年桑沢デザイン研究所卒業後、倉俣史朗、三宅一生のもとでデザインを学び、2000年に吉岡徳仁デザイン事務所を設立。20年以上にわたりISSEY MIYAKEの展覧会やスペースデザインを手がけるほか、イタリアのミラノサローネにて、毎年新作を発表している。また、デザインの領域にとどまらず、アートの分野でも世界で高く評価されており、2008年には21_21 DESIGN SIGHTで吉岡徳仁ディレクション「セカンド・ネイチャー」展を、2010年には、韓国・ソウル市で過去最大規模の個展「TokujinYoshioka _ SPECTRUM」を開催している。