サン電子は4月25日、2012年9月に開発を開始していることを明らかにしたM2M Linuxゲートウェイ「Rooster-GX」が完成し、販売を開始したことを発表した。

同製品はインヴェンティットの開発したM2M遠隔管理プラットフォームをベースとした遠隔管理サービス「SUNSYNC」を搭載したほか、Oracle Java ME Embeddedを標準で搭載しており、これらを活用することで、Rooster GX自体の設定・ログ・ファームの遠隔書き換えのみならず、JavaやLUA、Cなどの言語で作成したユーザーアプリケーションソフトウェアを、ユーザーがリモートアップデートできるシステムを容易に構築することが可能となる。

メインCPUにはMarvell Semiconductorの「kirkwood 88F628」(800MHz動作)、サブCPUにルネサス エレクトロニクスの「RL78/G13」を搭載しており、このメインとサブCPUを連動させることで、不慮の事態が発生した場合においても容易に復旧を果たすことが可能となっているほか、従来のRoosterシリーズで実績がある各種電源制御機能なども搭載しており、設定による自動電源ON/OFFも可能となっている。

また、データロガー機能と3G通信モジュールの両方を搭載しているほか、拡張ボードを活用することで、各種インタフェースやデバイスの追加が可能になるとのことで、同社でも今後、Wi-FiやZigBee、GPSなどのモジュールを提供していく予定としている。

さらに同社では、プログラムなども開発もパートナー企業含めて受託する方針のほか、OEM提供もニーズがあれば対応していきたいとしている。

なお想定売価としては、当初の予定のとおり、7万円程度からとしている。

M2M Linuxゲートウェイ「Rooster-GX」の外観。組込機器としては珍しいメタリックゴールドの筐体を採用した