矢追純一氏

東京 表参道で開催されていたアドビの期間限定ギャラリー「station 5」にて、「Area station 5 『最新UFO事情と未来のデザイン』」というイベントが行われた。イベントには、UFO研究の第一人者である矢追純一氏が登場した。また、イベントには、クリエイターのヨシナガ氏、デザイナーの井口弘史氏、演劇パフォーマンス集団「快快」のデザインを担当する天野史郎氏、超常現象ネタを扱う人気サイト「x51.org」管理人の佐藤健寿氏が登場した。

イベントが始まると、佐藤氏と矢追氏がUFOの歴史についてトークを行なった。佐藤氏がスクリーンにUFOや宇宙人のさまざまな写真を映し出し、矢追氏がそれらについて解説。矢追氏は「UFOにも流行がある。最近はピラミッドのような四角錐の形をしたUFOがよく目撃されています」と語った。続いて佐藤氏は、「それとドローン型も最近よく見かけられてますよね? 画像投稿サービス『Flickr』では同時多発的に出てきました」と補足した。

当時は「Photoshop」は存在しなかったので、合成写真ではないはずだ

「ドローン型」UFO

「Photoshop」で作られたUFO写真

佐藤氏と矢追氏のUFO講座が終わると、次はデザイナーたちが作成してきた「UFO写真」を紹介するコーナー。トップバッターはデザイナーのヨシナガ氏だ。ヨシナガ氏が作ってきた写真は、UFO写真というよりもネタ写真。上空に浮かぶ「【RT希望】」と書かれたメッセージ性の強い飛行物体や、ミステリーサークルの模様が「QRコード」になっている合成写真。ヨシナガ氏は「そもそもミステリーサークルとは、宇宙人が地球とアクセスするためのものですよね? それだったらQRコードにしておけば、もっとアクセスがしやすくなる」と制作意図を紹介。

空に浮かんだ飛行物体と、ミステリーサークルならぬ、ミステリーQRコードGoogleマップでも確認可能?

天野氏は、「惑星探査機はやぶさ」の写真を紹介。特に合成などはされていなかったが、その理由について天野氏は、「はやぶさと交信ができなかった間に、実は宇宙人に乗っ取られていた。なので地球に帰ってきたこの探査機は、すでにUFOになっているかもしれない。そう考えてこの写真を持って来ました」と説明した。

はやぶさの中身が宇宙人に侵略されているという解釈だ

お台場に造られた等身大ガンダムの向こうにUFOが見える

井口氏は東京タワー上空に浮かぶ三角形のUFO写真を紹介した。さらに「フライングヒューマノイド」が写っているUFO写真も披露。

当日紹介されたUFO合成写真のなかで、もっともソレっぽい写真

電線の上に少しだけ見えるのが「フライングヒューマノイド」

「Photoshop CS5」でUFO写真を作る

イベントの後半では、「Photoshop CS5」の新機能を使ってUFO写真を作るテクニックが紹介された。傘の先にUFOの模型をぶら下げて撮影した写真を使い、傘と糸だけを消去してみせた。使用した機能は、「塗りつぶし(コンテンツに応じる)」。傘と糸の部分をおおざっぱに範囲選択してから「塗りつぶし」を行なうと、見事に傘と糸を消すことができた。背景の木々はおかしい部分もあるが、レタッチで簡単に修正できる。このデモンストレーションを見た矢追氏は、「これはすごい! 最近のテクノロジーだと、こんなに簡単に加工できるんですね」と興味を示していた。

傘と糸の部分だけを選択して、塗りつぶしを適用すると、傘と糸が消える

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