旭硝子(AGC)は、中国江蘇省の昆山に、第8世代までのTFT-LCD用ガラス基板に対応する加工ラインとして「旭硝子顕示玻璃(昆山)有限公司」を設立することを明らかにした。

新会社は2010年3月末に設立を予定。2011年秋からの量産を計画している。同社はすでに日本のほか、韓国や台湾でも、ガラス基板の需要増加に合わせた生産能力の増強を行うとともに、既存設備の生産性向上も行ってきた。特に韓国では2009年に続き2010年も新窯の稼働を開始したほか、現在、台湾でも需要拡大に対応するため増設が進められている。

これまで中国での需要には、これら既存拠点からの出荷で対応してきましたが、中国では大型TFT-LCDパネルの生産が相次いで計画されていることもあり、将来、大型ガラス基板の需要拡大が見込まれることから、大型ガラス基板に対応した加工ラインを中国に新設することを決定、既存の生産拠点と連携しながら、中国市場の拡大にフレキシブルに対応する生産体制を整えることとしたとしている。