皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします……と書いている今はまだ2007年の年末。師走というか、師が全力疾走している感じで、果たしてこの原稿が間に合うのか大変にピンチであります。まぁ毎度のことなんですが。
今回のキーワードは昨年の「マルチコア」に加えて「45nm」。
PCに限らず、マルチコア構成はコンピュータ業界で非常に一般的になってきた。それも同種のコアを複数集積するのみならず、GPU(General-Purpose Processing Unit)+Acceleratorの構成を取るものが非常に多くなってきている。これはPC向けにも言え、Intel/AMD共にCPU+GPU(こちらはGraphic Processing Unit)の製品に舵を取り始める大きな転換の年となる。勿論2008年中にこうした製品が登場するか? といわれると、大変に微妙(多分出ない)であるが。
もう一つはIntelが昨年量産体制を整えた45nm製品。実用化では一歩先んじられたものの、IBMを中核に非常に多数のベンダーと共同開発の形で後追いするAMDが、どこまでIntelに追いつくことが可能か? もちょっと見所だ。勿論製品投入レベルまでは2008年中にたどり着かないかもしれないが、サンプリングが2008年中に始まらない様では先が危うい感じになりそうで、これももう一つの見ものである。
記事は大きく分けてCPU、メモリ、チップセット、グラフィックスの4編構成となっています。このまま全編を通してお読みいただけるほか、こちらの目次から各編を直接お読みいただくことができます。