エギングとは、日本古来の漁具"餌木"を使ったイカ(主にアオリイカ)釣りを、スポーツフィッシングに発展させた釣法だ。積極的にターゲットを探して掛けるアクティブな釣り方で、高級食材のアオリイカがゲットできるため全国的なブームが巻き起こっている。また、餌木を投げてシャクる独特の釣法にマッチした専用ロッドが数多く開発され、今年も多くのニューモデルが登場した。今回は、そのエギングロッドにスポットを当て、各社のニューモデル、イチオシ製品を紹介する。

釣具総合メーカー

釣り人なら誰でも知っている総合メーカーも、エギングロッドの開発・販売に参入している。様々なロッドを開発したノウハウをいかして、質の高いロッドを安定して供給しており、手に入りやすいのが特徴。今回のリストには入っていないが、エギングにも使える汎用のゲームロッドもリリースしており、幅広いユーザー層に対応する。

「ラグゼ コーストライン EGEX」 - がまかつ

「ラグゼ コーストライン EGEX S82MH-F」

2008年にリリースされたがまかつのニューモデル。ブランクスの低レジン(樹脂)化で、軽量化と高いバランス性能を獲得したという。「軽快な操作性でエギを自在にコントロールでき、水中の状況や僅かな変化を敏感に捉えるポテンシャルで"乗せる"感覚によりアクティブなフィーリングをプラスしています」(同社広報)。ベーシックモデルの「S82MH-F」(写真)のほか、小技が活かせるショートロッド「S76MH-F」、高感度のミディアムアクション「S82M-F」、ディープが狙えるヘビーアクション「S810H-F」の4モデルが用意され、価格は37,000円~40,000円(税別)。

「セフィアBBロッド」 - シマノ

「セフィアBBロッド」

同社の最上位エギングロッド「セフィア」のテイストを継承しつつ、コストを抑えたハイパフォーマンスモデル。特徴は、軽さと切れ味鋭いシャクリ調子とのこと。軽量タイプのステンレスフレームSICカイドや、スリムなアッパーロック式リールシートを搭載。さらに、ガイドや玉口にフェアリーレッドの高級糸巻ラッピング、グリップには化粧リングなどの装飾も施されている。セフィアBBロッドには5つのバリエーションがあり、全長は2.36m~2.59m。店頭予想価格は1万円前後。8月下旬に発売される予定となっている。

「エギグランド トライバル エグゼキューター」 - ダイコー

「エギグランド トライバル エグゼキューター」

同製品は、ダイコー「エギグランド トライバル」のブランクスを一新したニューモデル。エギングゲームの中で繰り返される緩急一連の動作を考慮し、バランス及びガイドセッティングを変更した上で、さらなる使用感の向上と振り切り感のよさを追求したという。「特徴は、ティップ~ベリーセクションが大きくたわみつつ、その反発力をしっかり保つことができるという高弾性素材の特性をしっかり活かしている点です」(同社広報)。8.2フィートから8.8フィートまでの4モデルがあり、それぞれのモデルでチタニウムガイド採用バージョンも用意。価格は29,500円~36,000円(税別)。

「ソルティスト エクストリーム STX-EG 792MLB-SV」 - ダイワ精工

「ソルティスト エクストリーム STX-EG 792MLB-SV」

ダイワ精工では、「エメラルダス」というエギング総合ブランドを発足し、ロッドやリール、餌木、ラインなどを販売している。そして、今夏には同ブランドからベイトタックル用エギングロッド「ソルティスト エクストリーム STX-EG 792MLB-SV」をリリース。同社の最高峰ブランク「SVF compile-X」が採用され、ベイトタックルのメリットであるキャストアキュラシー(正確性)、ダイレクト感、糸ふけのコントロールの容易さなどを体感できるロッドに仕上がっているとのこと。発売は8月下旬、価格は74,800円(税別)。

「ヴィオレンテ[エギングモデル]」 - バリバス(モーリス)

「ヴィオレンテ[エギングモデル] VLE-77」

同社のソフトウォーター用ロッド「ヴィオレンテ」シリーズのエギング専用ロッド。操作性を重視したというテクニカルモデル「VLE-77」(写真)のほか、オールラウンダーの「VLE-82」、4号以上の重い餌木が扱える「VLE-82H」、小・中型の餌木が遠投できる「VLE-86SL」、大型のイカに対応するロングキャストモデル「VLE-88」の5モデルを用意している。全モデルにFUJI純正SICチタンフレームガイドがフル搭載され、価格は22,000円~26,000円(税別)。