今回紹介するのは「よもだそば」(東京都中央区)。東京メトロ東西線「日本橋」駅、A7出口を上がってすぐで、JR「東京」駅からも徒歩圏内にある。看板に書かれたキャッチコピーは「自家製麺とインドカレーの店」。そう、この店は、そばはもちろん、インドカレーがうまいのである。

磯の香りに食欲がそそられる「ばらのりそば」(410円)

のりと天かすが織りなす満足感

開け放たれた入り口から入ると、すぐ右手に食券機がある。店内は奥に細長く、両側に立ち食い用のカウンターがある。右手中ほどにセルフの給水機。席は地下にもあるらしく、階段が見える。厨房は左手奥。こちらで食券を渡す。「ばらのりそば」(410円)に「半よもだカレー」(270円)を付けた。先客3人の後ろに並ぶ。さすが一等地のオフィス街に構えるだけあって回転は非常に良く、ものの1~2分で自分のそばができあがってしまった。

ばらのりと天かすがたっぷりと盛られたばらのりそばは、ボリューム満点。つゆに浸ってやわらかくなったのりを麺と一緒に一気にすする。磯の香りが鼻に抜けていく。淡白なのりに、天かすがコクをプラスしているので、満足感は高い。

「半よもだカレー」(270円)には、本格的な辛さの中にそば屋の隠し味が

そして半よもだカレーだ。自家製の本格派スパイシーインドカレーは、酸味と辛味が絶妙にマッチ、食べれば食べるほどどんどん身体が熱くなっていく。そばのかけつゆをベースにつくられており、こう見えても確かにそば屋のカレーなのである。

「自家製麺とインドカレーの店」という看板からも、どちらにもこだわりが詰まっていることが分かる

よもだそばには他にも豊富な天ぷらや週替わりのそば、丼ものなど多彩なメニューがある。テレビや雑誌などで多数紹介されるのもうなずける店だ。

※記事中の情報は2016年3月取材時のもの

筆者プロフィール: 高山 洋介(たかやま ようすけ)

1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に都内の銭湯を紹介した『東京銭湯』シリーズを制作している。