カノジョのかわいいワガママ――デートの別れ際に「もう少し一緒に居て」というくらいの小さなワガママならかわいいもの。しかし、「かわいいから」「好きだから」と小さなワガママを聞き続けているうちに、次第に増長し、時を経て"モンスターカノジョ"へと変貌を遂げる可能性があるのをご存じですか?

小さなワガママ、聞き続けていませんか?

・「毎日連絡をして」と言う――交際の当初だったら、あなたもマメに連絡を取るはず。しかし、交際期間が長くなってくるにつれ、毎日の連絡がおろそかになってしまいがち。でも、カノジョにしてみれば、最初の頃のように毎日連絡を取るのが当たり前だと思っています。交際期間に反比例して連絡の頻度が下がってしまうくらいなら、初めから「時には連絡ができないこともある」とはっきり宣言しておきましょう。

・こちらの都合などお構いなしに会いたがる――あなたの都合などを考えずに、自分の衝動だけで「会いたい」「会いに来て」とねだるカノジョ。愛情を確かめているのか、単に会いたいだけなのか、判断に苦しみますよね。時には、全てを投げ出してまで会いに行くこともアリですが、普段の行動や言動で愛情を感じさせてあげていれば良いことです。これがエスカレートしてくると「合鍵が欲しい」などと言い出すカノジョもいます。でも、合鍵を渡したが最後。あなたのプライベートな時間を含め、何もかもがカノジョに占有されてしまうと心得ておいた方がいいでしょう。

・他の人と食事をすると怒る――食事の相手が女性ならいざ知らず、男性や仕事関係の相手との会食にさえ文句を言うカノジョ。これを「うんうん」と聞き続けていると、いつかあなたの自由は完全に奪われてしまうでしょう。そんなカノジョには、ある程度の「しつけ」が必要かもしれません。

・「友達との約束を断って!」「仕事を休んで!」というワガママ――これはもう「ワガママ」の域を超えています。あなたの気持ちを確かめているのはもちろん、あなたがどこまで許容してくれるのかを見極めるための戦法です。やすやすとこれを聞き入れてしまうと、以後の主導権は全て握られてしまうのだと覚えておきましょう。それだけならまだしも、友人関係が破綻してしまったり、会社でのあなたの立場が悪くなったりする可能性もあります。そんなカノジョだったら、交際を続けるべきか否か、いま一度考えてみることが必要です。

・突然、機嫌が悪くなる/突然、キレる――カノジョがこうなる原因は、直前にあった出来事が発端ではない場合が多いものです。ここまでの間に蓄積していた怒りや、抑圧していた感情が何かを発端にして発露してしまったのかもしれません。心情をくんであげることはもちろん、「なぜそうなったのか?」という原因を詳細に究明することが課題となるでしょう。

小さなワガママがやがて……

交際の初期に確立された力関係は、その後もずっと長い間に渡ってあなたとカノジョの間に影響を及ぼし、継続されていくものです。これを覆して、あなたがカノジョより優位に立つには、優に数年は掛かってしまいます。

「小さなワガママだから」「かわいいから」とワガママを聞き入れ続けていくうち、カノジョは徐々にボーダーラインを上げていきます。今まではリーズナブルな焼き肉屋で済ましていたものを、「たまには」と高級焼肉店に連れて行ってしまったら、もう二度と元の焼肉屋には行きたがらないのと同じ理屈です。

時には、「ダメなものはダメ」とはっきりとしつけることが必要です。また、時として力関係の均衡が崩れ、カノジョがワガママを言わなくなることがあります。その時は、もしかしたら、あなたの他に好きな人ができたのかも?と疑ってみることも必要です。

<著者プロフィール>
坂田陽子
1977年、福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛に関するカウンセリングを開始する。数多くの相談案件を解決した経験から、独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。現在では、日本国内のみならず海外からも恋愛相談を受け、その相談件数は年間1万件以上にも上る。2010年にNPO法人・日本結婚紹介業協会との連携で認定資格「恋愛アナリスト」を制定し、恋愛に起因する悩みを持つ人を救済するための後進の育成も手掛ける。
坂田陽子の恋愛力アップ相談教室
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