保育園の見学も出産前にしておくと後がラク

これからママになる人にとっては、まずは出産に向けて万全を期すことが最優先。保活は、子どもが生まれて少し落ち着いてから、とイメージしている人は多いのではないでしょうか。しかし、実は保活は妊娠中から始めておいた方がよいといえます。単に早く始めるから有利というだけでなく、妊娠中だからこそのメリットもありますので、これから出産を迎える方は特に意識しておかれると良いと思います。

出産後は行動が制限される

妊娠中からスタート! といっても、いきなり保育園に申し込むわけではありません。取るべきアクションの順番や内容から保活をフェーズ分けすると……

1.情報収集

2.フィールドワーク

3.申し込み

以上の3つに分けられ、この順に進めていくのが効率的です。よって、最初は1の情報収集フェーズにおいて、十分な下調べをすることから始めます。続く2のフィールドワークのフェーズでは、保育園見学や役所の窓口を訪れるといったアクションが出てきます。このフェーズ1と2を出産前になるべく終わらせておくことをお勧めします。

では、わざわざ出産前から行動を起こすメリットは何でしょうか。情報収集するには、案内冊子を読み込んだりインターネットで調べたりする必要があるのですが、産後はまずそういった時間を取ることが難しくなります。それに、産後に保育園見学や役所に行くにも、赤ちゃんが一緒だとひと苦労です。保育園から指定された日時に合わせて見学しなければいけなかったり、混みあった役所で長時間待つ必要が出てきたりと、それだけでも十分大変なのに、産後はさらに、赤ちゃんの授乳やお昼寝のスケジュールなどを気にしなければならず、産前に比べて外出しづらくなってしまいます。

そうこうしているうちに全てが後ろ倒しになり、気が付いたら出遅れていた! なんてことにならないよう、産前からの行動がお勧めです。より具体的には、妊娠中からフェーズ1の情報収集を少しずつ開始しておき、産休(出産予定日の6週間前~が一般的)に入って平日にまとまった時間が取れるようになったらフェーズ2を着々と進めていくのがよいでしょう。ちなみに、フェーズ3の申し込みについてですが、現在は子どもが生まれてからでないと申込書を受け付けてもらえない保育園が多いので、これについては産後のアクションで大丈夫です。

最後に、ここまで妊娠中の保活アクションについて解説してきましたが、くれぐれも無理は禁物! あまりハードスケジュールにならないよう、体調と相談しながらじっくり進めていってくださいね。

※画像は本文と関係ありません。

著者プロフィール

株式会社ここるく 代表取締役 山下真実
わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にする子育てスタイルを提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を起業。保活の情報、子育てと仕事の両立アドバイスなど「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。
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