恋の戦い方は状況で変わる!

こんにちは! 連載を楽しみにしている皆様にとって、少し残念な反省コラムの時間ですよ!

「ああ残念」「対談じゃねえのかよ」「テンションがうぜーな」

ああ待って!ページ閉じないで!確かに対談の方が面白いけども! 対談を4回に分けてコラムをなくすっていう方法もあるけども!

僕が正気を取り戻して、再び歩き出すためにこの時間は必要なんです!(もう正気なんて取り戻さなくていいからボロボロになれよ、とも言えますが。そんなこと言うなよ!)

付き合う前と後では戦い方が全然違う

でですね。考えたんですよ。もじゃもじゃの頭で考えたんですよ。マキヒロチさんとの対談(第1回・第2回・第3回)を経た後、自分の中で整理してみたんですけど、付き合う前の相手と、付き合ってからの相手っていうのは、戦い方というのが全然違うような気がしてて。

付き合う前の人に対しては、"下心"をわかりやすく見せる、っていうことですよね。下品にならない程度に、自分の意志というか気持ちをはっきり見せる。で、付き合ってからの人に対しては、マキさんが『「好きだよ」というより「覚えてるよ」という気持ち』、って言ってたように、好意というより相手への誠実な姿勢を示すってことだと思いました。

付き合った後の相手に対して、気持ちを伝えるのはやはり体力がいるし、下心を見せ続けてもただ性欲あるだけのヤツみたいに誤解される可能性がありますもんね。付き合った後は、安心を求め合うべきなのかもしれません。状況に応じて戦い方を変える必要がある。

恋は夜のスポーツ?

スポーツでは当たり前の事ですよね。リードしている時と、ビハインドな時で戦い方を変えるのは当然で、そう置き換えるとイメージしやすいです。

恋は夜のスポーツだ。

いや、これはただちょっと名言的なことを言ってみたかっただけです。恋はスポーツなんかじゃないです。しかもなんかちょっと下ネタみたいになってしまった。スポーツに失礼ですよね。

恋は、夜の、スポーツだ。

ちょっと句読点を入れたら雰囲気変わるかと思ってやってみたけどダメでしたね。よりエロい感じが、『ポ』ぐらいで言ってる吐息が聞こえてきてとてもいやらしいです。もうスポーツに謝れって感じですね。ごめんスポーツ。違う違う、脱線した! 反省コラムだろ! おい松居!

女性との距離感によって、理想の振る舞い方は変わる

つまりですね。僕がダメだったのは、色んな人に相談して色んなことを言われた時に、もちろん同じことなんて言われなくて、それで自分の中では処理できてなかったんです。それもこれもしたら矛盾しちゃうじゃねえかよ! みたいな。

でもこれは、大前提となるその女性との距離感を考えてなかったからではないでしょうか。それで頭がゴチャゴチャになっていたんです。出会うときはこうあるべき、告白するときはこうあるべき、付き合ってる時はこうあるべき、と状況によって振る舞い方の理想の形が全然違うんですね。

ああ視界がクリアになってきた。いける、いけるぞ。では今までの自分の何がダメだったか?

"紳士的であるべきか"、"獣的であるべきか"の岐路に立った時、獣である状態で拒まれた場合、もうショックで⽴ち直れない、傷つきたくない。そのため、好きだから⼿を出さない(出せない)という、"紳士である"状態をキープしていたわけです。チキンなだけなのに、"紳士"に寄りかかってごまかしていたのです。

だからダメだったんだよ! 何もしなかったら何も生まれなかったんだよ! ってことですよね、わかんないですけど。難しく考えすぎかな。でもたぶんそうだよなあ。

あれ。。。これもういけてるんじゃない? 自分がどうダメだったかもう解決してるんじゃない? 恋愛においての振る舞い方が見えてきてるんじゃない!? 恋愛偏差値が上がってるってことじゃない!! これいけるんじゃない!どうだろう! エスカレーター乗る時もさりげなく自分が下の段に乗れる気がしてきましたよ! 分析してもらいたい! ああ分析してもらいたい!

次回の対談相手は犬山紙子さん

というわけで次回は、負け美女界のファンタジスタ、犬山紙子さんです! 犬山さんは人間観察眼が半端じゃなくて、とくに女性を分析した本などざわざわするぐらい面白くて、自分も分析してもらえたら更なる活路が見える気がします。

テレビにも出てる方なので緊張しますね。いや何を言ってるんだ、僕はそんなことにはもう気を取られないのだ。大丈夫だよ。次回から、お楽しみに!

(c)Nobuhiko Hikiji

<著者プロフィール>
松居大悟
1985年11月2日生、福岡県出身。劇作家、演出家、俳優。劇団"ゴジゲン"主宰、他プロデュース公演に東京グローブ座プロデュース「トラストいかねぇ」(作・演出)、青山円劇カウンシル#5「リリオム」(脚色・演出)がある。演劇のみならず映像作品も手がけ、主な作品としてNHK「ふたつのスピカ」脚本、映画監督作品「アフロ田中」、「男子高校生の日常」、「自分の事ばかりで情けなくなるよ」。近年はクリープハイプ、大森靖子らアーティストのミュージックビデオも手がける。次回監督作は映画「スイートプールサイド」2014年公開予定。

タイトルイラスト: 石原まこちん