納豆嫌いからすると信じられないかもしれないが、"納豆チャーハン"はチャーハンの1ジャンルとして確固たる地位を築いているように思う。納豆チャーハンといえば、納豆を炒めてふんわり感を出したり、ネバネバを抑えるようなものが多い。しかし今回はあえて"納豆感"を前面に押し出したチャーハンに仕上げている。今回もレシピ考案と調理指導は東京・青山の中華料理店「Essence」のオーナーシェフ・薮崎友宏さんだ。
紹介する納豆チャーハンは、「ツナと納豆のうまっ! ネバッ!! チャーハン」。オクラも具材に使い、さらにネバネバ感を出している。オクラや納豆といった健康食材に加え、肉類を使うのではなくツナを使っているので、さらにヘルシー感がアップしているのも魅力だ。
「ツナと納豆のうまっ! ネバッ!! チャーハン」
材料(1人前)
ごはん 180g / 卵 1個 / 納豆 1パック分 / オクラ 3本 / 醤油 小さじ1 / サラダ油 大さじ1 / ツナ 60g / 塩 小さじ1/4 / 胡椒 少々
つくり方
1.ごはんは、電子レンジで温め、ボウルに入れておく。
2.1のごはんに溶き卵を加えて混ぜる。ごはんの一粒一粒を卵でコーティングするように、しっかりと混ぜ合わせる。
3.別のボウルに納豆、刻んだオクラ、醤油をボウルに入れ、粘り気が出るまでよく混ぜ合わせる。
4.フライパンにサラダ油を入れて火にかけたら2のごはんを加え、中火で炒める。玉子に火が通り、パラリとほぐれてきたら、漬け油を切ったツナを加えて炒め合わせる。全体が混ざったら、塩、胡椒で調味する。ツナ缶は製品によって塩気が異なるので、味を確かめながら調味しよう。
5.3を加え、軽く全体を混ぜたら完成。
手順を見ていただくと分かるとおり、納豆を加えてからの加熱時間は短時間。こうすることで、納豆やオクラのネバネバ感が残り、とろろを食べているようにツルリと喉越しのよいチャーハンに仕上がっている。新感覚の納豆チャーハン、完成!
教えていただいた料理人
「Essence」オーナーシェフ・薮崎友宏さん
横浜中華街の老舗「菜香新館」にて修業を開始。26歳で立川店の料理長に抜擢される。その後、広東省で家庭料理を学び、北京の大学で薬膳の研修を受ける。中国政府認定の国際薬膳調理師の資格も有する。2007年3月に東京・青山「Essence」料理長、2008年に同店オーナーシェフに。同店では薬膳も取り入れ、広東料理をベースにした料理を提供。チャーハンは4種類を用意し、近隣へのデリバリーも行っている。
「Essence」
住所: 東京都港区南青山3-8-2 サンブリッジ青山1F
TEL: 03-6805-3905
この連載では、家庭で再現しやすいよう、卓上コンロと一般家庭にあるテフロンフライパンを使って調理していただいています。
撮影: 中村浩二
