1年で結婚するために～酒井冬雪の恋愛相談(138) Vol.137 うつ病が理由で疎遠になってしまった彼女、再会したいのですが…

Vol.137 うつ病が理由で疎遠になってしまった彼女、再会したいのですが…

初めてお便りします。

恋人とはとてもいえませんが非常に仲良くなった保険の営業さんがいて、お互い忙しくてなかなか会えなかったものの、お互い連絡を取り合っていました。

告白のタイミングはなかなかつかめなかったのですが、趣味や考えが近かったので意気投合して一緒にイベントに行くことにOKしてくれるなど(都合が合わなくて結局実現しなかったですが)、いい感じになっていました。

しかし、ある時から電話にでなくなるなど急に態度が冷たくなり、最後には彼氏がいるからと振られ、さらに体調が優れないから仕事をやめると連絡先も教えてもらえずそれっきりになりました(さらっと書いてますがこれはかなりショックでした)。

その後、数カ月がたち、後任の営業さんにあう機会を得たのですが、そのときに彼女の思い出話をしていたらそのときの真相を教えてくれました。

彼女は、ほかのお客様にものすごい罵声を浴びせられてひどい鬱病にかかり、人に会うどころではなくなったのですが、私には心配や迷惑をかけたくないから体調の悪さを極力かくし、後腐れなく別れようとしたらしいのです。

その営業さんは私と彼女の話を聞いた上で、「是非私を彼女に再会させたい。彼女は『病気の身で迷惑かけるから会いたくない』といっているが説得する。」といっています(上司や同僚もOKしているようです)。

もちろん彼女が心配だし、もう一度会いたいという思いも強いです。もちろん、そのようなひどい鬱病では、会うだけでも時間がかかるだろうことも覚悟しています。

直接連絡とる手段がない以上はその営業さんの好意に頼るしかないのは当然ですが、長期間にわたり仕事の邪魔をすることになるので、申し訳ない気持ちです。

また、間接的とはいえアクションかけ続けたら病気に差し障るのではないかと心配です。

それで、私はこの好意に頼っていいのかを迷っていますので、アドバイスをいただけたら幸いです。

(31歳・男性・SE)

今の苦しさを解決してくれるのは時間と他者だけ。乗り越えてほしいです

彼女はとても責任感が強く、やさしい女性だったのですね。だからこそ、彼女のことは間接的に、後任の営業さんの好意に頼っていかないといけない…となると、相談者さんもどうしていいか迷ってしまうと思います。

直接話ができないと、彼女の病状も詳しくわからないですから、どんな負担をかけることが彼女にとってよくないことなのかも見えてきません。

もし、あなたが今すぐにでも彼女に会って何かしらの答えを出したい、近い未来でどうにかしたいとお考えなのでしたら、むずかしい話になってきます。

自分は何もできない状況で、ただ待ち続けるのはつらいことですが、それでも誰にも無理強いせずにひたすら待ってみるか、それともきれいサッパリあきらめるか、道はどちらかだと思います。

少し長い目で考えて、ゆったりとかまえる気持ちがあるのでしたら、こちらからは催促のようなことは特にせず、彼女と直接コンタクトの取れる後任の営業さんにお任せしてみてはどうでしょう。

後任の営業さんにしても、同僚や仕事仲間であるあなたの思い人のために、動いてみたい気持ちは少なからずあるはずです。

もしかすると、こちらから「何もしないでください」と言っても、彼女のほうには、「あの人が心配しているよ」と言ってしまう可能性だってあるわけです。

ですから、ここまできた以上は、後任の営業さんには身を任せつつ、キチンと自分がどう思っているかという気持ちは、キチンと話しておいてはどうでしょう。

たとえば、自分としてはあせっていないから、彼女がその気になってくれたときにお茶を飲んで世間話でもできたらいいなと考えている…とか。

後任の営業さんや上司の方から見て、彼女が少しよくなってきた、仕事の邪魔にもならないだろうというころに、自分の話をしてくれればそれだけでいい…とか。

相談者さんとしても、一度は「彼女とはもう会えない」と悲しんだり、あきらめたりしていた部分があるはずです。

そんな何もない状態に比べれば、つらくても、本当の事情がわかった今、悩んでしまっている今のほうが少しはましだと、後から考えればきっとそう思えるのではないかしら。恋愛は答えがひとつではありませんし、これが正解といえるものがハッキリあるわけでもありません。また、自分ひとりでどうこうできるものでもありません。

それは、どんな恋愛でも共通のことです。今の苦しさを解決してくれるのは時間と他者だけ、自分ではどうすることもできない…という状況はつらいでしょうけれど、ここを少し踏ん張って乗り越えてみてほしいなと私は思います。

相談者さんと彼女にとって、いちばいよい道がみつかるよう祈っています。