ADHD当事者で2児の母でもあるモンズースーさんが、ADHDの方の生活などを架空のOL・戸田優奈を通じて描く4コマ漫画連載「私もADHD! 」。今回は「周囲の音」に関するお話です。

特別優遇されているとは思わずに……

以前描かせていただいた過集中のお話とは反対に、集中力が続かず、気が散りやすいのも特性の一つにあります。

私も作業の継続が本当に苦手で、集団でやる場合ならまだよいのですが、一人でやる作業(例えば勉強やこの漫画を描くことなど)の場合だと、集中力を出すために自分の「やる気スイッチ」を必死に探しています。また、他の情報が入らないように周囲の物を片付けたり、余計な音が入らないような環境を作ったりもしています。

集団の場だとパーティションやイヤマフなどを使うとよいと聞きますが、職場などで「自分だけ使わせてほしい」とは、なかなか言い出せないケースが多いのではないでしょうか。

もしも周囲にこういったアイテムを使っている方がいたら、「特別に優遇されている」とか「わがままを言っているのではないか」などと思わず、「周囲と違う所があり、困っているから使っているのかな」と考えていただけると、いいのかなと思います。

※本作品は筆者の体験談を元に描いています。ただ、同じADHDでもその特性は人により異なりますので、すべてのADHDの方に作品で紹介した特性が当てはまるわけではありません。また、同じ特性の方全員がADHDというわけでもありません


筆者プロフィール: モンズースー

ADHD当事者で発達障害グレーゾーンの兄弟の母。子どもたちとの日常などをコミックエッセイで描いたブログ「生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした」を随時更新中。2016年5月にコミックエッセイ「生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした」をKADOKAWAより上梓。