女優の天海祐希と俳優の佐々木蔵之介が、読売テレビ・日本テレビ系スペシャルドラマ『天才を育てた女房~世界が認めた数学者と妻の愛~』(来春放送予定)で共演することが23日、明らかになった。過去に熱愛報道が出るほどプライベートでも仲の良い2人が、11年ぶりに夫婦役を演じる。

佐々木蔵之介(左)と天海祐希=読売テレビ提供

このドラマは、世界に誇る大阪生まれの天才数学者・岡潔(佐々木)と、その妻・みち(天海)の夫婦の愛を、林誠人氏の脚本で描くもの。潔は、天才ゆえに誰からも認められず、数学に打ち込むあまり家計は火の車という常用だったが、みちはひたむきに支え、世界からの評価、そして文化勲章受章へ導いていく。強い女性の役が多い天海だが、今作では、思い悩みながら夫を全面的に支えるという役柄に挑む。

天海は「日本が誇る、大天才の岡潔さん。もともと少し興味があり存じ上げていたのですが、今回、この岡潔さんの人生を、飛び飛びではありますがさらに知ることができて、とてもうれしかったです」とコメント。

単発ドラマ『キッチン・ウォーズ』(06年、フジ)以来11年ぶりの夫婦役となる佐々木については「お互いに歳も重ね、いろいろな経験もしているので、さらにいいお芝居でぶつかり合うことができたらと思っています」と言い、「蔵ちゃんは、とても魅力的な役者さんですし、何でも話せ、演技の相談もできます。芝居でぶつかっていっても受け止めてくれる達者な方です。心も力もある方なので本当に安心してお芝居させていただいています」と信頼を寄せている。

その佐々木は、天海について「役者同士、今何が一番有効な表現方法なのかというのを、建設的に、気兼ねなく話せます。同い年ですが、天海姉さんについていきます(笑)」と紹介。自身の役については「『数学を突き詰める』のと『役を突き詰める』のは、ある部分では似ているところもあるのかもしれませんが、私とは全く比較になりません。天才 岡潔さんの学問研究への覚悟や捧げ方に心から敬意を表し演じなければと思っています」と意気込んだ。

今作は、読売テレビ開局60年記念ドラマとして制作。同局の汐口武史プロデューサーは「大切な人をどこまで信じぬくことができるか。そんな夫婦の愛の究極の形の一つが、みちと潔の人生には詰まっています。世界を驚かせた夫婦の愛を、1人でも多くの方に追体験していただきたいです」と言い、「天海祐希さん、佐々木蔵之介さんというお2人が演じるみちと潔がどんな夫婦の姿を描いてくださるのか、僕も本当に楽しみです」と期待を述べている。