ディップは11月1日、全国の大学学園祭を対象とした「この秋、行きたい学園祭」のランキングを発表した。調査は9月29日~10月6日、同社運営の求人情報サイト「バイトル」に登録する学生を対象に、メールアンケートにて行われた。有効回答数は1,790名(大学生1,403名、高校生238名、その他学生149名)。

大学生活で最も盛り上がるイベントのひとつ、学園祭。企画・広報・会計・設営・仕入など、企画から運営までの一切を学生自らが実行することで、少なからず社会で役立つ何かを身に付けることができるだろう。また、その経験から将来就きたい仕事を見つける学生もいるのではないだろうか。そこで本稿では、どんな学園祭が多くの人から支持されるのかを、ランキング形式で見ていこうと思う。

「この秋、行きたい学園祭」ランキングTOP10

「この秋、行きたい学園祭」ランキング1位は、高校生部門・大学生部門ともに青山学院大学の「青山祭」(高校生部門19.7%・大学生部門16.7%)だった。同社は、青山祭が票を伸ばした要因として、「東京の表参道にキャンパスを構える好立地、駅伝3連覇という実績、お洒落な大学イメージの印象を与える『青学生によるファッションショー』企画、芸能人を招いてのトークショー(無料)、ミスコン出場者に話題の美少女がいることなど」と分析。投票理由としては、「楽しそうだから」「有名だから」といった声が多く挙がった。

続く2位は、高校生部門では早稲田大学の「早稲田祭」(10.1%)、大学生部門では東京大学の「駒場祭」(12.5%)という結果に。

「早稲田祭」は、企画数460というスケールの大きさが売りで、来場者数約16~18万人を誇る日本最大級の学園祭。高校生や中学生といった大学受験予備軍が来場者の3割を占めており、全国から家族連れが多いことも特徴となっている。また、徒歩圏内にある早稲田大学理工学部キャンパスで同時開催される「理工展」も、来場者の2割が高校生・中学生で、楽しみやすい実験ショーや研究室ツアーが人気だという。

「駒場祭」は、目黒区駒場キャンパスで1、2年生が主体となって開催されるエネルギッシュな学園祭。教員が協力した学術展示や模擬授業もあり、全国から"将来の東大生"を目指す中学生や高校生が多く来場するという。人気企画は、恒例のプラネタリウムやキャンパスツアーのほか、新企画として、学園祭キャラクターの蛙「こまっけろ」と一緒に踊る「こまっけろライブ」が開催される。

以下、慶応義塾大学の「三田祭」、明治大学の「明大祭」、東京農業大学の「収穫祭」、東京外語大学の「外語祭」、上智大学の「ソフィア祭」、日本大学の「日芸祭」などが上位にランクインしている。

「この秋、行きたい学園祭」ランキング11~20位