法務省入国管理局では10月18日より、羽田空港上陸(帰国)審査場に顔認証ゲート3台を先行導入し、日本人の帰国手続において運用を開始する。なお、顔認証ゲートの利用に当たり、事前の利用登録手続は必要ない。

顔認証ゲートの概要

政府は現在、観光立国実現のため、訪日外国人旅行者数を2020年に4,000万人、2030年には6,000万人とすることを目指し、様々な取り組みを実施している。その中で、顔認証技術を活用して日本人の出帰国手続を合理化し、より多くの入国審査官を外国人の審査に充て、審査の厳格さを維持しつつ更なる円滑化を図ることを目的に、今回の顔認証ゲートを導入する。

顔認証ゲートの操作方法

顔認証ゲートの操作方法は、まず、青色のLEDが点滅している旅券リーダにIC旅券の顔写真のページを開いて裏返し、機械にIC旅券の情報を読み取らせる。その後、顔認証ゲートの内蔵カメラで顔写真を撮影。顔認証の処理が完了して問題がなければゲートが開き、通過することができる。なお、顔認証ゲートを利用した場合には、入国審査官から証印(スタンプ)を受ける必要がないが、証印を希望する人は最寄りの職員に問い合わせが必要となる。

顔認証ゲートを利用するには、IC旅券を持っていること、ひとりで機械の操作ができること、身長が135cm以上であることが必要となる。法務省入国管理局では今後、他の空港にも顔認証ゲートの導入を進めていく予定となっている。