マツダは14日、新型3列シートクロスオーバーSUV「CX-8」の予約受注を開始し、12月14日に発売すると発表した。新型「CX-8」はマツダの国内向けSUVラインアップにおける最上位モデルと位置づけられている。

9月14日に都内でマツダ「CX-8」発表会も行われた

デザインは本物の素材による質感表現にこだわり、マツダの国内最上位SUVにふさわしい「走る歓び」と「上質な豊かさやこだわり」を感じられる新たなSUVデザインを造り込んだ。エクステリアは「多人数車=箱型」のイメージとは一線を画した、走りの良さを感じさせるプロポーションを創出し、ショルダー部などの張り出しによってSUVらしい力強さも同時に表現している。ボディカラーは「マシーングレープレミアムメタリック」や「ソウルレッドクリスタルメタリック」など全7色を設定した。

インテリアは、機器類を左右対称に配置した水平基調の造形により、ドライバーが運転に集中できる心地よい緊張感と広がり感を表現しつつ、素材感や色づかいで大人のゆとりや落ち着きを感じさせる空間を実現した。室内空間は、3列目まで大人が乗れる居住性や無理のない優れた乗降性、さまざまな用途に応える収納・荷室スペースなどを用意し、3列シートSUVとしての使いやすさと快適で上質な空間の両立を追求。乗員全員が会話を楽しむなど、快適な移動時間を過ごすことができる静粛性を実現した。

走行性能では、全機種にクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」と、6速オートマチックトランスミッション「SKYACTIV-DRIVE」を設定し、駆動方式は前輪駆動(2WD)と新世代4WDシステム「i-ACTIV AWD」から選択可能。「SKYACTIV-D 2.2」は、静粛性と燃焼効率、高い環境性能を両立する「急速多段燃焼」を採用したほか、さまざまな新技術の採用によって最高出力と最大トルクを向上させ、優れた燃費性能も実現した。ハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを制御し、車両の安定性を向上させる制御技術「G-ベクタリングコントロール」も全機種に標準設定している。

安全性能では、先進安全技術「i-ACTIVSENS」を標準装備。最新の「360°ビュー・モニター」を設定し、車両の前後左右にある4つのカメラ映像を状況に応じて切り替えながらセンターディスプレイに表示することで、危機回避操作をサポートする。軽量・高剛性ボディ「SKYACTIV-BODY」に「二又構造」を採用し、後面衝突時に3列目乗員を保護する剛性を確保したほか、歩行者への衝撃を緩和する「アクティブボンネット」も標準装備とした。新型「CX-8」の価格は319万6,800~419万400円(税込)。