米Parallelsは8月22日 (現地時間)、MacでWindowsを動作させる仮想マシン(VM)環境ツールの新製品「Parallels Desktop 13 for Mac」を発表した。安定性と互換性、パフォーマンスが向上。Windowsアプリケーション向けにTouch Barをカスタマイズでき、Windowsのマイピープルの機能をmacOSで利用できるなど、MacとWindowsの利点をうまく融合して生産性の向上につなげている。この秋にAppleが「macOS High Sierra」を、Microsoftが「Windows 10 Fall Creators Update」をリリースするが、どちらにも対応する予定で「Macの快適さで最高のWindows」とアピールしている。

Windowsの導入はシステムイメージなどを用意しなくても、Parallels Desktopから数クリックでWindows 10をダウンロードしてインストールできる。パフォーマンスは、Windowsと共有しているフォルダへのアクセスが最大47%、スナップショットの作成が最大25%、仮想マシンのサスペンドが最大60%も高速になった。USB 3.0やThunderbolt SSDデバイスのスピードも十分に引き出される。

Touch BarバーからWindowsアプリケーションへのインスタントアクセスを可能にするには、「Touch Bar Wizard」を使ってWindowsアプリケーションを追加してTouch Barをカスタマイズする。

マイピープルはFall Creators Updateで追加される機能で、よく連絡を取り合う人をタスクバーにピン止めして手軽に連絡を取れるようにする。Parallels Desktopでは、Windowsタスクバーだけではなく、macOSのDockからもマイピープルにアクセスできるようにする。

新しいPicture-in-Pictureモードを使って、仮想マシンの簡単なモニタリングが可能。RetinaディスプレイとWindowsアプリケーションのスケールモードの互換性が改善された。他にも、プレゼンテーション時などにMacがスリープしないようにするDo Not Sleep、不要なファイルやデータの削除をサポートするClean Drive、YouTube/Facebook/Vimeoなどからのビデオのダウンロード機能、GIFアニメーションの作成ツールなどを備える。

Picture-in-Pictureモード

対応OSは、macOS High Sierra、macOS Sierra、OS X El Capitan、OS X Yosemiteなど。サポートするゲストOSは、Windows 10、Windows 8.1 (64bitはUpdate1)、Windows 8、Windows Server 2012 R2など。