ディップは8月4日、「はたらこねっとユーザーアンケート -中小企業と大企業における社員登用機会の違いについて-」の結果を発表した。調査期間は2016年8月1~31日、有効回答は総合求人情報サイト「はたらこねっと」ユーザー785人。

正社員登用、中小企業の方が積極的

中小企業、大企業それぞれに勤務する派遣社員に、社員登用の打診をされた場合に受けたいと思うか聞いた。結果、「はい」と答えた割合は、中小企業が73%、大企業が69%となった。

実際に打診をされたことがありますか?

実際に社員登用の打診をされたことがある人は、中小企業35%、大企業24%と、中小企業の方が11ポイント高かった。同社は「中小企業の方が積極的な正社員登用を行なっている傾向にある」と分析している。

続いて、中小企業、大企業それぞれで働くメリットを尋ねると、中小企業では、1位「上司や社長とのコミュニケーションが取りやすい」(12.2%)、2位「アットホームな雰囲気がある」(8.2%)、3位「転勤や異動が少ない」(7.6%)という結果に。一方、大企業では、1位「世間体・社会的な地位が高い」(10.8%)、2位「ルールや仕組みがきちんと決まっている」(8.7%)、3位「充実した福利厚生」(7.8%)となった。

中小企業、大企業どちらも経験した人が感じた業務の違いをみると、中小企業では、「従業員一人ひとりの責任と負担が大きかった」「幅広い知識を持って会社全体の事を把握できる」「最初から最後まで任せてもらえることが多かった」「仕事量が圧倒的に多い」などの声が多数を占めた。他方、大企業では、「専門性が求められる」「残業が少ない」「業務の在り方やコンプライアンスが明確化されている」などの声が目立った。