「会話もメールも英語は3語で伝わります」(中山裕木子 著/ダイヤモンド社)

多くの日本企業がグローバル化を進める近年、海外企業との取引や商談など、ビジネスシーンでも英会話力を求められる機会は増すばかり。そんな環境で働くビジネスパーソンに向けて、中山裕木子氏によるダイヤモンド社の書籍「会話もメールも英語は3語で伝わります」(1,500円/税抜き)を紹介したい。

同書が目指すのは、"誰にでも組み立てられる簡単な英文"であり、わかりやすく、そして早く伝わる英語だ。一般的に非常にまわりくどく伝わりにくくなってしまいがちな日本人の英語だが、中山氏の提唱する「3語で伝わる英語」を活用することで、わかりやすいシンプルな英語にすることができるという。

考え方は非常にシンプル。まず文章のコアとなる「主語」が「何か」を「する」の3語の形(SVO)を最初に伝え、その後、情報を付け加えたり、別の文章を足したりするだけ。これでコミュニケーションを完成させることができるという。同書の編集担当者は、次のように説明する。

「たとえば『私は書籍の編集者です。』を英語にするとき、多くの日本人が『My job is an editor of books.』と表現するでしょうが、『I edit books.』のほうが、よりわかりやすく、速く伝えることができますよね。私自身、外国人に道を聞かれた時にスムーズに道案内ができるようになり、身をもって書籍の効果を実感しています」

2016年10月の発行以来、すでに累計26万部を突破したという同書。英語初心者の人はもちろん、英語を既に使用している人、知的でスマートな英語を話したい人にもおすすめだ。本書で「教科書英語」ではなく「使える英語」を学んでみてはいかがだろうか?