お笑いコンビのよゐこ、TKO、ますだおかだが8日、大阪・道頓堀角座で行われたMBSテレビの特別番組『松竹芸能60周年特番 松竹魂(スピリッツ)』(25日24:59~26:29 ※関西ローカル)の公開収録に参加し、ネタ競演を繰り広げた。

左から ますだおかだ(岡田圭右・増田英彦)、よゐこ(有野晋哉・濱口優)、TKO(木本武宏・木下隆行)

同番組では、ベテラン漫才師の海原はるかかなた、来春に四代目桂春團治を襲名する桂春之輔、今年の『R-1ぐらんぷり』ファイナリストの紺野ぶるま、若手女性コンビのアルミカンら13組の松竹芸人がネタを披露。よゐこは会話の"間"をテーマにしたシュールな設定のコントで、TKOは謎の歌手を怪演するコントで爆笑をさらったほか、ますだおかだは時事ネタを盛り込んだ漫才で会場をわかせた。

松竹芸人のホームグラウンドである道頓堀角座に3組がそろって出演するのは初めて。ますだおかだの増田英彦は「この3組で、また角座で(ライブが)できたらいいなと思いながら、楽しく漫才をさせてもらいました」と感想を語った。

よゐこの有野晋哉は「若手と同じ舞台に上がるのは久しぶりだったので、これはスベられへん」と気合いを入れて舞台に臨んだことを告白。「あとで司会者に聞いたら、僕が一番ウケてたって言われました(笑)」と自画自賛のアピールもねじ込み、笑いを誘った。

若手時代の1993年ごろには、大阪・ミナミのアメリカ村で一緒にストリートライブを行っていたという3組。TKOの木本武宏は「当時は若手が出られる劇場がなかった。ストリートライブにお客さんが集まるようになり、じゃあ劇場でやってみる?となって現在に至っているので、感慨深いものがあります」と振り返り、よゐこの濱口優は「この3組でライブをやるのは非常に懐かしく、うれしかったです」と感無量の様子だった。

これをきっかけに3組は思い出話に花を咲かせ、TKO・木下隆行は「(ストリートライブで)僕らは大きい声を出してるのに、よゐこさんはずーっとこの低いトーン! お客さんが耳をそばだてるっていう(笑)」とよゐこの変わらぬ芸風を暴露。木本は「有野さんは毎年正月に『がんばりや!』って札束の写真を送ってくる。全然売れてないころ、がんばろう!と一番強く思えたのはこれです(笑)」と、現金を見せつけてくる有野の珍エールに励まされたことを明かした。

一方、増田は「大学時代、学園祭でスカウトしてくれた松竹の社員さんがいなければ、今の僕はなかった」とお笑いの世界に導いた松竹の"恩人"に感謝。さらに続けて「でも、ひとりでは不安だったので、スカウトもされていないのについてきてくれた岡田にも感謝しています」と、スカウトされたのはあくまでも「僕だけだった」ことを強調した。おまけ呼ばわりされるも反論できない岡田圭右は「まぁ、厳密に言えば…ね!」と苦しい相づちを繰り出して笑わせていた。

なお、番組では、よゐこ、TKO、ますだおかだが3組のみでは初となるロケも敢行し、松竹芸能への思いを語る熱いトークを繰り広げる。