ジェイティービー(JTB)は7月4日、2017年「夏休み(7月15日~8月31日)に、1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向見通しを発表した。同調査は旅行動向アンケート(回答1,200人)、経済動向、業界動向や航空会社の予約状況、JTBグループの販売状況などから推計したもの。

海外旅行は過去2番目の人数

夏休みの総旅行人数は前年比0.8%増の7,733万人と予測。内訳は、国内旅行人数が同0.7%増の7,460万人、海外旅行人数が同3.4%増の273万人と過去2番目の規模を見込んでいる。

1人当たりの旅行平均費用(交通費、宿泊費、土産物代等含む)は、国内旅行が同2.1%増の3万4,400円、海外旅行が同11.9%増の24万2,000円との見通し。総旅行消費額は同5.2%増の3兆2,269億円で、このうち国内旅行消費額は同2.8%増の2兆5,663億円、海外旅行消費額は同15.7%増の6,606億円と予想している。

2017年夏休みの旅行人数、旅行平均費用、旅行消費額の推計(出典:JTB Webサイト)

6月に同社が実施した旅行動向アンケートで、今後の旅行支出に対する意向を尋ねたところ、「支出を増やしたい」は同3.5ポイント増の18.3%だったのに対し、「支出を減らしたい」は同2.9ポイント減の24.3%となり、同社は「旅行の支出に関しては、積極的な気持ちが強い」と推測している。

国内旅行の行き先については、1位「関東」20.2%、2位「近畿」15.2%、3位「九州」11.0%との順に。伸び率の1位は近畿の2.3ポイント、2位は北海道の1.4ポイントだった。近畿は4月にユニバーサル・スタジオ・ジャパンで新規エリアが開業したことなどから人気を集めた。また北海道はLCCにより路線が拡充したことから伸びたとみられる。

海外旅行の行き先については、アジアが同2.0%増、ヨーロッパが同8.0%増と見込んでいる。