アストンマーティンは28日、完全な電気自動車となる「RapidE」を2019年に生産することを正式に発表した。コンセプトカーの発表から2年に満たない段階で、具体的な生産計画が示されたことになる。

アストンマーティン「RapidE」

アストンマーティンにとって最初の電気自動車となる「RapidE」は、オリジナルの「RapidE コンセプト」の製作に携わったウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングが引き続きパートナーとして協力する。英国オックスフォードシャー州グローブに本拠を置くウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングは、エンジニアリングの統合をはじめとする複雑な開発作業において、アストンマーティンを支援する予定だ。

「RapidE」は「Rapide AMR コンセプト」をベースとし、4ドアスポーツカーのスタイルに電動パワートレインを搭載。その走行性能は、6.0リットルV12エンジンを搭載する「Rapide S」と同等であるという。電動パワートレインに関する詳細は今後、順次発表される予定となっている。

アストンマーティン社長兼CEOのアンディ・パーマー氏は、「『RapidE』は、アストンマーティンの本質である魅力的なスタイルと最高のパフォーマンスに、新しいゼロエミッションのパワートレインを組み合わせるだけでなく、それをさらに強化することによって、弊社のサステナブルな未来を提示します」と語っている。

ウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングのテクニカル・ディレクターを務めるポール・マクナマラ氏は「よりエネルギー効率の高いクルマが法令で求められる中、このプロジェクトにおいて、アストンマーティンは、バッテリーおよびEVに関する弊社の豊富な経験を活用することが可能になります。高いプレステージ性を備えたアストンマーティンの未来の電動化戦略をサポートできることは、大変光栄なことです」とコメントしている。