友人同士でのグループ旅行や家族旅行、あるいは恋人や夫婦でのカップル旅行など、旅にはさまざまな形態がある。気心の知れた仲間との和気藹々とした旅は楽しいものだし、ファミリー旅行も家族の思い出づくりという観点からも、有意義なものだろう。ただ、たまには自分のペースで、ゆったりとひとり旅をしてたい、と思うこともあるかもしれない。今回は、マイナビニュース会員男女321人に、「ひとり旅で行ってみたい都道府県」を聞いた。

Q.ひとり旅で行ってみたい都道府県は?

Q.ひとり旅で行ってみたい都道府県を教えてください(複数回答可)
1位「北海道」 42.3%
2位「京都府」 15.1%
3位「沖縄県」 12.7%
4位「東京都」 10.6%
5位「神奈川県」 5.4%
6位「福岡県」 4.8%
7位「長崎県」 4.2%
8位「青森県」 3.6%
9位「秋田県」 3.3%
9位「静岡県」 3.3%
9位「大阪府」 3.3%

Q.その都道府県を選んだ理由を教えてください

「北海道」

・「おいしいものがいっぱい食べたいし、北海道スイーツも食べたい」(32歳女性/千葉県/専門店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「時間をかけて、ゆっくり旅ができそうだから」(42歳男性/長野県/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「自然の中でぼーっとしてみたい」(41歳女性/茨城県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「道内の温泉巡りをしたい」(57歳男性/埼玉県/フードビジネス/販売・サービス関連/ 会社員・公務員・団体職員)
・「北海道の自然をひとりでのんびり感じたい」(37歳男性/埼玉県/リース・レンタル/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「雄大な北海道内を自転車旅行する際、ひとりでゆっくり気の向くまま旅したい」(63歳男性/熊本県/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連/個人事業主・会社役員)
・「広い北海道を車で、特に計画も立てずいろいろ回ってみたい」(51歳男性/長野県/非鉄金属/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「若かりし頃、行ったことがあるのですが、再び行ってみたい」(48歳男性/静岡県/コンピューター機器/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「バスでゆっくり目的地に連れて行ってくれるコースが多そう。温泉もあるし」(56歳女性/東京都/その他/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「行ったことがないので昔からのあこがれ。自然も食も満喫したい」(39歳男性/東京都/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「のんびりと鉄道で周りたいです」(48歳男性/東京都/その他/その他・専業主婦等/その他)

「京都府」

・「寺院を巡ったり、自然を感じられるところをのんびり散策したい」(23歳男性/埼玉県/ガラス・化学・石油/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「街中は人でにぎわっているので、ひとりの方がフットワーク軽く回れそうだから」(34歳女性/東京都/食品/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「京都の街並みを。ひとり旅で独り占めしてみたいから」(28歳女性/茨城県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「古都をひとりで散策するのは、できる女のようで憧れる」(38歳女性/神奈川県/ドラッグストア・調剤薬局/その他技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「ひとりで気楽に寺巡り、神社巡りをしたい。自分が気に入った場所で、好きなように時間を使えるのが利点だと思う」(26歳女性/山口県/食品/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)

「沖縄県」

・「沖縄でのんびり海でも見ましょうか」(45歳女性/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「沖縄タイムと言われるくらいなので、のんびり過ごせそう」(53歳女性/香川県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「沖縄の離島。人が親切そう」(56歳男性/大阪府/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「昔より海が汚くなったと周囲が言うので、確認に」(39歳男性/東京都/サービス/その他・専業主婦等/個人事業主・会社役員)
・「座間味に行きたい。のんびり過ごせると聞いた」(49歳男性/埼玉県/通信関連/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「海もあり開放的な町だと思うので、のんびり適当に過ごしたい」(34歳女性/神奈川県/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「沖縄県の与論島に行って、ゆっくりと海を眺めてみたいです」(58歳女性/埼玉県/医療用機器・医療関連/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

「東京都」

・「人ごみに紛れても自然な感じで、ひとりで楽しむのに退屈しなさそうだから」(39歳女性/鳥取県/日用品・雑貨/事務・企画・経営関連/個人事業主・会社役員)
・「東京都。知らない地域をフラフラ旅する」(57歳男性/東京都/放送・新聞/クリエイティブ関連/個人事業主・会社役員)
・「個人的な趣味を満喫できそう」(43歳男性/男性/奈良県/その他/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「東京都。もう何年も行ってなく、現在は田舎にこもりがちになってます。日本の中心の都会に行って、今の生活を変える何かしらのヒントを見つけたいから」(46歳男性/宮城県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「何でもあるので、飽きずに面白そうだから」(42歳男性/静岡県/医療・福祉・介護サービス/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「東京が一番好きだから」(50歳女性/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)

「神奈川県」

・「海に行けそう」(34歳男性/千葉県/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「箱根に行ってみたい」(43歳女性/埼玉県/医療・福祉・介護サービス/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「湘南の海や鎌倉の街並みで、新たな出会いを期待したい」(59歳男性/千葉県/その他/事務・企画・経営関連/個人事業主・会社役員)

「福岡県」

・「屋台の食べ歩きをしてみたい」(44歳女性/大阪府/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「ライブでは行きましたが、観光はあまりできていないので、ゆっくり有名地を回りたいです」(32歳女性/滋賀県/銀行/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「夜の屋台で飲み歩きたい」(34歳女性/東京都/その他/その他・専業主婦等/その他)

「長崎県」

・「あまり予定を立てずにいろいろ行ってみたい」(43歳男性/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「行ってみたい名所がたくさんあるから」(31歳女性/女性/大阪府/銀行/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「のんびりみて回りたい」(51歳女性/広島県/その他/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

「青森県」

・「三内丸山遺跡に行ってみたいから」(58歳男性/東京都/ビル管理・メンテナンス/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「恐山など、無になりたい」(歳男性/大阪府/信用組合・信用金庫・労働金庫/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)
・「太宰治の生まれたところだから」(64歳男性/北海道/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「昔、事情があってよく行った思い出の場所なので、改めてひとりで行って思い出に浸ってみたい」(35歳女性/東京都/その他/その他・専業主婦等/フリーター)

「秋田県」

・「秋田県の角館をゆっくり旅してみたいです」(49歳男性/富山県/その他/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「田んぼがきれいなところに行きたい」(31歳男性/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「秋田と岩手の友だちに会いに行きたい。子どもたちがいると、旅行しかできんから」(28歳男性/福島県/電力・ガス・エネルギー/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

「静岡県」

・「静岡県。お茶とおいしいし、食べ物はよく分かりませんが、分からないからこそひとり旅でいろいろ楽しみたい」(44歳女性/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「静岡はおばの家があった思い出の場所なのと、ウナギが食べたい」(35歳女性/神奈川県/不動産/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

「大阪府」

・「食べ物がおいしいし、遊べる場所も多い」(66歳男性/千葉県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「街ぶらが飽きなさそう」(43歳女性/香川県/サービス/専門サービス関連/個人事業主・会社役員)

総評
ひとり旅で行ってみたい都道府県の1位は4割以上の票を集め、2位以下に大きな差をつけた「北海道」となった。もともと雄大な景観や夏季のさやわやか季候、冬季の厳しくも美しい雪景色、グルメや温泉などで有名な観光地だけあって、当然の結果かもしれない。また、広大な土地ゆえに、ゆっくりと旅ができそうというイメージもあるようだ。

2位の「京都府」には、ひとりでのんびり寺社巡りをしてみたい、という声が多く寄せられた。実際に古都・京都には名所旧跡がコンパクトにまとまっており、特に計画を立てずにふらりと訪れるのには適した環境かもしれない。

3位には、北海道と並ぶ国内有数の観光地である「沖縄県」が入った。同じ国内でありながら風景やカルチャー、グルメなど異国情緒があり、また南国特有のゆったりとした時間の流れが、「ひとり旅で行ってみたい」と思わせる理由のようだ。きれいな海をぼーっと見ていたい、というコメントも目立った。

4位「東京都」は日本の首都であり、グルメ・趣味・カルチャー・エンターテインメントなどなんでもそろっている環境が評価された。また、喧騒の中に身をおくことで、むしろひとりであること実感できるという感覚もあるのかもしれない。5位には、京都と同様に歴史の街である鎌倉を擁する「神奈川県」がランクイン。訪れてみたいスポットとして、寺社の他にも湘南の海の人気も高かった。

その他、「ひとり旅ならどこにでも行きたい」「行き先を決めないのが、ひとり旅のいいところ」など、特定の場所を選ぶのは難しいとする意見も見られた。

「じゃらん宿泊旅行調査2016」によれば、2015年度に宿泊旅行をした人のうち「ひとり旅」の割合は17.5%となり、最多の「夫婦二人での旅行」の25.7%に次ぐ旅行形態となっている。「ひとり旅」の割合は2004年の同調査の開始以来、11年連続の増加となるという。もっとも多かったひとり旅の理由は、「ひとりの方が自由で気楽」というものだった。また、2013年にJTBが行った「『ひとり旅』に関する調査」では、62.9%が「ひとり旅をしてみたい」と回答しており、多くの人が興味を持っている現状がうかがえる。

同行者の好みや機嫌を気にする必要もなく、グルメや景色を思いっきり楽しむことができる。あるいは計画さえも立てずに、その日の気分で行き先を決め、時には目的地で何もせずに、ひたすらのんびり過ごす。そんなぜいたくな時間の使い方ができるのもひとり旅ならではだろう。自分を見つめ直すきっかけにもなり得るし、仕事や日頃の人間関係などにストレスを感じている人にとってはリラックスできる、貴重な機会になっているのかもしれない。

最近では、ネットなどを通じた情報収集や予約も容易になっている。旅行会社各社もひとり旅用のプランに力を入れるところが増えているようだ。現代人の感性にマッチしたひとり旅は、今後ますます盛んになっていくかもしれない。ただし国内旅行は比較的安全だとはいえ、ひとり旅を実行する際は、安全への十分な配慮を怠らないようにしたいものだ。

調査時期: 2017年5月17日
調査対象: マイナビニュース男女会員
調査数: 321人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません