本田技研工業(ホンダ)はこのほど、帝都自動車交通(東京都)、仙台タクシー(宮城県)、大宮自動車(埼玉県)、日野交通(神奈川)の4社と協力し、2017年6月末をめどに燃料電池自動車(FCV)「クラリティ フューエル セル」のタクシー運用を開始すると発表した。

ホンダ「クラリティ フューエル セル」

今回のタクシー運用は、燃料電池自動車の将来の用途拡大に向けて行われるという。「クラリティ フューエル セル」は一充填走行距離が約750km、1回あたりの水素充填時間は3分程度といったガソリン車と変わらない使い勝手や、セダンタイプのFCVとして初めて5人乗りを実現した居住性、電動車ならではの静かで力強くなめらかなドライブフィールが好評を得ている。

ホンダはFCVの本格普及に向け、このタクシー運用を通じて得られた走行データなどのさまざまな情報をフィードバックし、FCVのさらなる性能進化に向けた研究開発に取り組んでいくとしている。