App Annieはこのほど、アジア太平洋地域ファイナンスアプリレポートを発表した。調査対象は日本、オーストラリア、中国、韓国などアジア太平洋地域の国が中心。

ファイナンスアプリのセッション数、日本はフィンテックが優勢

日本の金融機関アプリとフィンテックアプリについて月間アクティブユーザー数ランキング(2016年)を調べたところ、金融機関アプリでは「楽天カード」が首位を獲得、2位には「三菱東京UFJ銀行」、3位には「三井住友銀行」、9位には「みずほ銀行」が入り、大手メガバンクのアプリが全てランクインした。

一方、フィンテックアプリでは、1位「マネーフォワード」、2位「Zaim」、3位「おカネレコ(Quick Money Recorder)」、4位「Moneytree」、5位「Dr. Wallet」と口座管理と個人支出管理系のアプリが上位を占めた。

左:金融機関アプリランキング、右:フィンテックアプリランキング(ともに2016年/日本/MAU)

ファイナンスアプリの合計セッション数の推移をみると、アジア太平洋地域は2014年~2016年の2年間で112%増加。全ての地域で100%以上増加し、総セッション数は1,100億回を上回った。

ファイナンスアプリのユーザーあたりセッション数については、日本はフィンテックアプリが優勢で、金融機関アプリの2.3倍に上った。

各国のトップ10金融機関アプリについてセッション数の推移をみると、日本、豪州、韓国では2014年~2016年にかけて2倍以上増加し、韓国のセッション数はオーストラリアの4倍近くに成長した。他方、日本は現金主義が根強く2年間で2.1倍にとどまった。

トップ10金融機関アプリの平均月間セッション数については、日本は規制が足かせになり、豪州、韓国の半数以下にとどまった。