ダイエット中は炭水化物の摂取に関して敏感になっている人が多いようだ

衣替えを終えて、半袖で過ごす季節ももうすぐそこまで迫っている。体型が気になりだし、ダイエットの計画をあわてて立て始めている人も少なくないのではないだろうか。

「食べたいけど目標体重までは我慢」などと、好きな食べ物を断ってダイエットに励むというのはよく聞く話。ダイエットと食事のコントロールは切っても切り離せない関係と言えよう。

だが、ひと口に食事のコントロールと言っても、「甘いものを断つ」「油分を控える」「炭水化物を減らす」など、さまざまなアプローチのダイエットがある。一体、どれを選べばいいのだろうか。

そこで今回は、ダイエット経験のあるマイナビニュース会員310名に「ダイエット時に食事面で気をつけていたこと」を聞き、その理由も回答してもらったので紹介していきたい。

Q.ダイエット時に食事面で気をつけていたことを教えてください

1位: 間食を控える(52.9%)
2位: 食事量を減らす(40.6%)
3位: 炭水化物を控える(38.7%)
4位: 摂取カロリーを抑える(38.1%)
5位: 野菜を多く食べる(36.8%)

■間食を控える
・「食事量を減らしていると、ついつい間食したくなることが多いから、間食しないように気をつけていた」(37歳男性/インターネット関連/IT関連技術職)
・「間食が一番太る原因だったので、まず3食を栄養バランスに気をつけてしっかり食べると自然と間食しなくなり、結果的にダイエットにつながった」(54歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「3度の食事だけ取るようにすると、次第に空腹を感じなくなる」(60歳以上男性/その他/その他)
・「ご飯を食べた後、テレビを見るときについ何かつまんでしまうから」(28歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「まずは手っ取り早くできることであるから」(46歳女性/その他/その他)
・「間食は無くしても問題ないので、でる限り食べないように心掛けた」(53歳女性/その他/その他)

■食事量を減らす
・「そもそも食べる量が多いことが原因だから」(30歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「結局食べないことが一番やせる。でもたんぱく質や繊維が足りないと疲れたりお腹が張ったりするので、ゆで大豆を食べます」(51歳女性/その他/その他)
・「食べすぎで増量したのはわかっていたので、ある程度のところでご飯はやめる。八分目くらい」(31歳男性/教育/その他)
・「ヘルシーな物でも大量に食べたら意味ないので気をつける」(43歳男性/建設・土木/技能工・運輸・設備関連)
・「なにかと大盛りを頼むので、そこから変えようと意識しました」(39歳男性/官公庁/公共サービス関連)

■炭水化物を控える
・「ダイエットには一番効果があると思うから」(59歳男性/その他電気・電子関連/営業関連)
・「炭水化物を減らすと同時に、他の栄養はしっかりと摂ること。せっかくやせても、栄養不足は健康を害すると思うから」(53歳女性/その他/その他)
・「炭水化物が好きで普段から炭水化物の多い食事をしていたから」(25歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「GI値が高いものが多く、血糖値が上がりやすいから」(48歳男性/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連)

■摂取カロリーを抑える
・「野菜を多めに摂りながら全体的にはカロリーを低くし、肉も魚も食べながらバランスよく食べます。腹持ちをよくするように食物繊維を多く摂り、便通がすっきりするようにしています」(58歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「いつも食後に甘いものを必ず食べてカロリーオーバーしてしまうので、食べないで摂取カロリーを控えるようにした」(35歳女性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)
・「一日の摂取カロリーを決めて、それを超えないようになるべくカロリーの高い飲食物は口にしないよう気をつけていました」(50歳女性/サービス/その他)

■野菜を多く食べる
・「野菜をたくさん食べるようにしました。特に食事のはじめに緑の野菜のおひたしをたくさん食べました。体重が減るよりも肝臓の数値が良くなりました」(60歳以上女性/その他/その他)
・「野菜を先に食べることで、食物繊維を取る」(55歳男性/電力・ガス・エネルギー/建築・土木関連技術職)

■総評

1位は半数以上の支持を得た「間食を控える」。「太った原因は間食なので」と増量の原因が間食だったと明言している意見も多く見られ、ダイエットを始めた際には、まず間食をやめることが第一選択になっている印象だ。間食で食べるものは甘いものやスナック菓子などカロリーが高めのものも多く、控えればカロリー制限をしていることを実感しやすい。「間食をやめてみると、3食をきちんと食べていればさほど空腹感は感じなくなった」という声も多かった。

2位は「食事量を減らす」で、4割の支持を得た。太る原因は、なによりも食べすぎであること。大盛りをやめる、おかわりを控えるなどを実践して、食べる量そのものを減らす試みをしているようだ。4位の「摂取カロリーを抑える」もそれに近い形。消費カロリーよりも摂取カロリーが多いことが原因として、摂取カロリーの上限を決めてそれを超えないように食べ物を選択しているという意見もあり、こちらも4割近くの支持がある。

3位は「炭水化物を控える」となった。2位との差はわずか1.9ポイントで、糖質制限ダイエットや炭水化物抜きダイエットの根強い人気がうかがえた。「一番効果がある」と、確信を持ってコメントする人も。また、「もともと炭水化物が好きで多く食べてしまっていた」との意見も寄せられた。

5位には「野菜を多く食べる」がランクイン。野菜を最初に食べることで血糖値の急激な上昇を防ぐ「ベジファースト」を実践している人も多いようだ。ちなみに、6位以下のランキングは、油物を控える(33.9%)、栄養バランスに配慮して食べるようにする(27.1%)、アルコールを控える(18.7%)となっている。

ダイエット中とはいえ、過度に禁止してしまうとストレスの原因にもなる。制限と適度な満足感のバランスを見極めつつ、スリムな体作りを目指すのが賢いダイエットと言えそうだ。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2017年4月5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 310名(男性198名 女性112名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート