ギャラクシー賞の3月度月間賞に、『カルテット』(TBS)、『山田孝之のカンヌ映画祭』(テレビ東京)などが選出された。

『カルテット』主演の松たか子(左)と、『山田孝之のカンヌ映画祭』主演の山田孝之

ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設した、優秀番組・個人・団体を顕彰する賞。

『カルテット』は、松たか子の主演で1月17日から3月21日まで放送されたドラマで、「毎回ラストに驚くような仕掛けを施しつつ、次週でそれをさらに驚くような形で回収してみせる。連続ドラマという物語の形式を最大限に活かしたドラマだった。一緒に見ようと約束していた『雨宿りしにくる栗鼠』がラストシーン直前でさりげなく登場したのは、4人の物語を共有してきた視聴者への贈り物のようにも思えて、胸が熱くなる」と論評されている。

『山田孝之のカンヌ映画祭』は、1月7日から3月24日まで放送。選評理由は「映画製作という基本の筋はあるが、それが山田孝之の奔放な振る舞いによって思いもかけぬ方向に展開していくドキュメンタリードラマ。その裏切りが心地よい。山田孝之の『無頼』的キャラクターは、今のテレビにおいて貴重なものだろう。"演者"としての山下敦弘の上手さ、芦田愛菜の"大人"な振る舞いもそれぞれ魅力的」となっている。

このほか、3月4日に放送されたNHK Eテレ『ETV特集「小野田元少尉の帰還 極秘文書が語る日比外交」』、3月12日に放送されたNHK総合『NHKスペシャル メルトダウンFile.6「原子炉冷却 12日間の深層」』も月間賞に選ばれている。