本田技研工業(ホンダ)はアドベンチャーモデルの新たな提案として、扱いやすい2気筒745ccエンジンとDCTを搭載した新型モデル「X-ADV」を発売すると発表した。平日は都会をスマートに移動し、休日は日常を離れて冒険へと誘うアドベンチャースピリットを持つモデルと紹介されている。

「X-ADV」(デジタルシルバーメタリック)

「X-ADV」(ヴィクトリーレッド)

「X-ADV」に搭載するエンジンは排気量745ccの水冷OHC4バルブ直列2気筒エンジンで、定評あるデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)を専用セッティングで組み合わせる。アップダウンやコーナーの多い郊外のワインディングでは、低いギアを選択する領域を拡大した変速制御をDモード・Sモードに採用し、スポーティーなライディングフィールを実現した。タイヤサイズやドライブチェーン駆動部位の最適化を図り、市街地での機敏な走行も可能としている。

スタイリングは前後方向に短く塊感のあるボディとサスペンション長の長いアップライトなシルエットで、アドベンチャーテイストを強調した。小回りが効く39度のハンドル切れ角、市街地でも遠くまで見通せるアップライトなライディングポジションにより、高速域での安定感と市街地での取り回しの良さを両立している。

すべての灯火器にLEDを採用して先進性を演出したほか、ツーリングでの利便性を高める別体型ETC車載器やスポーツグリップヒーターも標準装備としている。スピードメーターは限られた表示スペースに多くの情報を表示させるため、スクエア形状を採用。インジケーターはハンドル中央部に備える別体式とすることで、ラリーレーサーをほうふつとさせるメーター周りとした。価格は、デジタルシルバーメタリックが120万9,600円、ヴィクトリーレッドが124万2,000円(ともに税込)となっている。