all engineer.jpは3月15日、同社が運営するサイト「fabcross for エンジニア」が実施した、残業に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は1月12日~19日、20~59歳の公務員・会社員1万145名を対象に、ネットリサーチで行われた。

本調査では、残業時間に応じてグループ分けし、残業に対する考え方の違いを分析した。「日本は残業が多過ぎる」という考え方への賛同率(「非常に当てはまる」「やや当てはまる」の合計)をみると、「0時間」のグループで賛同率が72.1%になったのに対し、「71~100時間」では87.2%と、残業時間が長い人ほど割合が高くなる傾向に。一方、「101時間以上」では82.9%となり、「71~100時間」を下回った。

「日本は残業が多過ぎる」

「社会人として成長するためには、残業が必要なときもある」の考え方では、「0時間」が賛同率41.3%で最も低く、「31~40時間」が63.8%で最も高くなった。40時間以上では、賛同率が右肩下がりに。また、「非常に当てはまる」の割合は残業時間が長くなるほど増加し、23.9%で「101時間以上」が最高に。

「社会人として成長するためには、残業が必要なときもある」

「自分の勤めている企業・団体で残業を減らすのは無理だと思う」という考え方では、「0時間」が賛同率24.2%に対し、「71~100時間」が78.7%と、残業時間が多い人ほど賛同率が高くなった。

「自分の勤めている企業・団体で残業を減らすのは無理だと思う」

さらに、「残業する要因」についての回答を残業時間別に集計したところ、「担当業務でより多くの成果を出したい」では、「0時間」が賛同率22%に対し、「101時間以上」が46.1%となり、残業時間が長くなるにつれて割合が高くなった。

「担当業務でより多くの成果を出したい」