水樹奈々、7年ぶりの冬ツアーファイナル! - NANA MIZUKI LIVE ZIPANGU 2017

声優、そして歌手として活躍する水樹奈々が、2017年3月11日(土)と12日(日)、さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)にて『NANA MIZUKI LIVE ZIPANGU 2017』を開催した。

「ZIPANGU=日本」をテーマに、1月7日からスタートした全国ツアーは、"和"をイメージしたセットや日本特有の文化を取り入れた演出内容で、全国8都市14公演、計13万人を動員。27曲を熱唱し、サプライズゲストも登場した12日のファイナル公演の模様を紹介しよう。

2万6千人分の熱気に満ちた、さいたまスーパーアリーナ。1曲目の『WILD EYES』とともに、ステージ上段に鎮座していた縦・横約3.5mのカメリア(椿)がゆっくり花開くと、その中央から水樹が登場。満員の観客は一斉に歓声をあげる。3.7kgもの重さがある、本物の打ち掛けを使用した和テイストの衣装を身にまといながらも、しなやかに、大きく両手を広げながら舞うように歌う水樹。「みんな、今日は思いきりかかってきてね!」と声をあげ、和風ロックの「はつ恋」や「純潔パラドックス」で、オープニングから艶のある歌声を響かせた。

「ついにやってまいりました、ツアーファイナル! 2017年1月7日からスタートした、7年ぶりの冬ツアーです!」と"7"づくしのライブであることを解説。セットリストは昨年12月にリリースされた最新アルバム『NEOGENE CREATION』の収録曲を中心としながら、"ZIPANGU"をテーマに新旧楽曲を満遍なく織り交ぜたものに。そして冬の時期に開催するツアーということで、31stシングル「エデン」など、冬をイメージさせるナンバーも歌われた。もちろん「ETERNAL BLAZE」や「POWER GATE」などライブに欠かせないエネルギッシュな名曲たちもズラリと並んだ。

水樹のツアー恒例となっている"お楽しみ企画コーナー"は、「NANA VS Cherry Boysタイマン十四番勝負」を決行。バックバンド・Cherry Boysよりプレイヤーを1名選出し、その担当楽器と水樹の歌のみ、1対1のスタイルで楽曲を披露するというハイレベルなパフォーマンスコーナーだ。この日はベースの坂本竜太の伴奏で「Pray」を披露。研ぎ澄まされたセッションに、観客は酔いしれた。

コスチュームも水樹ライブの見どころのひとつ。雅な和スタイルに始まり、「STAND UP!」では海に囲まれた日本ということで、海兵ルックに。そして「Please Download」ではアイドルのようなキュートなミニスカルックにチェンジ。後半はメタリックなビジュアル系衣装など、視覚的に日本のカルチャーを取り入れていた。

さらにSHORT MOVIEでは、"鶴の恩返し"をベースにした時代劇を展開。自分の命を救ってくれた青年(声:鳥海浩輔)に会うため、人間の姿になった一羽の鳥。その鳥の化身を演じたのが水樹。恩を返し、再び鳥の姿へと戻るのだが、映像とリンクするように、ステージには大きな翼を背負った水樹の姿が! 「ヒメムラサキ」の熱唱とともに、その翼は大きく開かれ、最終的に両翼の全長は17.7mにもなった。「これも日本のお家芸!」と、水樹が熱望したという大仕掛け衣装。重さ2.7t、高さ4.7mという、これまた"7"づくしの大迫力に、観客も目を見張っていた。

"ZIPANGU"の世界は、まだまだ続く。「悦楽カメリア」では激しい和太鼓が打ち鳴らされ、ダンサーがあやつる重なり合った障子の奥から、番傘を持った水樹がムードたっぷりに現れた。太鼓の音とバンドサウンドの見事な融合が、聴く者の魂を揺さぶる。一気に熱を帯びた会場は、「ミュステリオン」でクライマックスに突入。水樹が「みんな、もっとパワーを高めていきましょう!」とステージからあおれば、「UNLIMITED BEAT」で観客も大きな声でコール。「みんなの声、最高にカッコよかったです!」と満面の笑顔を見せ、「めぐり逢うすべてに」で本編ラストを飾った。

アンコールに応え、"牛車"を模したフロートに乗り込んだ水樹はアリーナ外周を滑走。ファンとのコミュニケーションを満喫したあとは、「大切な人を思い出してください」と「絶対的幸福論」を力強いボーカルで聴かせた。

ここで声優・山寺宏一がサプライズゲストとして登場。水樹自身からの熱烈な出演オファーを受け、駆けつけたという。ふたりは昨年10月に発表されたNHK復興支援ソング「花は咲く~アニメスター・バージョン~」を、ライブ初披露。2011年3月11日に起きた東日本大震災を始めとする、日本全国の復興に向け歩き続けている人々への想いを込めて、ふたりの温かなハーモニーは会場いっぱいに響き渡り、観客からもエールを送るような拍手が鳴りやまなかった。

「前向きなパワーを炸裂させましょう!」と、ステージを駆け巡りながらラストナンバー「STARTING NOW!」を歌い上げ、とびきりの笑顔を見せる水樹。その瞬間、色とりどりの打ち上げ花火がステージ上空を彩り、客席からは驚きと興奮の声が。そして一度ステージをあとにしたものの、ファンとの時間をもう少し味わいたいと、Wアンコールが実現。水樹の先導で会場にいた全員が「SUPER GENERATION」のサビをアカペラで大合唱。「今日は最高に幸せな時間をありがとう。これからもみなさんとハッピーになれることをやっていきます!」と宣言し、3時間40分のステージは、感動に包まれながら幕を下ろした。

かねてより挑戦してみたかったという"ZIPANGU=日本"という大きなライブテーマを、ついに実現した水樹。全国のファンからもらったパワーを胸に、4月2日には島根・出雲大社東神苑にて「水樹奈々出雲大社御奉納公演~月花之宴~」を開催。そして7月にはキャロル・キングの半生を描いた「ビューティフル」でミュージカル初主演。2017年、水樹の挑戦はまだまだ続いていくようだ。詳細は公式サイトにて。

『NANA MIZUKI LIVE ZIPANGU 2017』さいたまスーパーアリーナ公演セットリスト

M-01 : WILD EYES
M-02 : はつ恋
M-03 : 純潔パラドックス
M-04 : BRACELET
M-05 : Stay Gold
M-06 : ETERNAL BLAZE
M-07 : STAND UP!
M-08 : Dear Dream
M-09 : Pray (企画コーナー)
M-10 : ALONE ARROWS
M-11 : エデン
M-12 : Please Download
M-13 : ドラマティックラブ
M-14 : POWER GATE
M-15 : TWIST&TIGER
M-16 : ヒメムラサキ
M-17 : 悦楽カメリア
M-18 : ミュステリオン
M-19 : Don't be long
M-20 : UNLIMITED BEAT
M-21 : めぐり逢うすべてに
【ENCORE】
EN-01 : RODEO COWGIRL
EN-02 : Young Alive!
EN-03 : 絶対的幸福論
EN-04 : 花は咲く~アニメスター・バージョン~/山寺宏一×水樹奈々
EN-05 : STARTING NOW!
【W/ENCORE】
WEN-01 : SUPER GENERATION

(Photo:hajime kamiiisaka)

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